中松駅

中松駅（なかまつえき）

中松駅は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字一関に位置する南阿蘇鉄道高森線の駅です。南阿蘇村の豊かな自然に囲まれた場所にあり、周辺には湧水池や桜の名所など、観光スポットも点在しています。

歴史

1928年（昭和3年）2月12日：開業。当時は一般駅として機能していました。
1961年（昭和36年）9月1日：業務委託駅となり、駅業務が外部に委託されるようになりました。
1961年（昭和36年）10月1日：貨物取扱が廃止され、貨物列車の発着がなくなりました。
1971年（昭和46年）2月20日：荷物扱いが廃止され、手荷物などの取り扱いもなくなりました。これにより、駅は無人化されました。
1986年（昭和61年）4月1日：国鉄高森線から南阿蘇鉄道へと転換されました。これは、国鉄の分割民営化に伴うものでした。
1987年（昭和62年）4月1日：新駅舎が使用開始され、駅の景観が一新されました。
1989年（平成元年）8月1日：交換設備が設置され、列車の行き違いが可能になりました。
2015年（平成27年）10月29日：駅構内にて列車脱線事故が発生し、全線が一時運休となりました。
2016年（平成28年）4月14日：熊本地震により甚大な被害を受け、再び全線が運休となりました。
2016年（平成28年）7月31日：中松駅 - 高森駅間が運転再開し、部分的な運行が始まりました。
2023年（令和5年）7月15日：立野駅 - 中松駅間が復旧し、ついに全線での運転が再開されました。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、線内で唯一の交換設備を有しています。ホーム間の移動は構内踏切を利用します。通常は無人駅ですが、デザインに凝った駅舎が特徴的です。駅舎内では、金曜日、土曜日、休日にはカフェが営業しており、地元の人々や観光客の憩いの場となっています。

のりば

相対式ホームのため、2つの乗り場があります。

駅周辺

中松郵便局：駅の近くにあり、郵便や金融サービスを提供しています。
円師庵（えんしあん）の湧水池：駅から徒歩約100mの場所にあり、美しい湧水が湧き出ています。
池の川水源：駅から約300mの場所に位置し、豊富な湧水量を誇ります。
南阿蘇村中松小学校：駅から約400mの場所にあり、地域の子どもたちの学び舎となっています。
一心行の大桜：駅から約1.5kmの場所にあり、春には見事な桜が咲き誇ります。
熊本県野外劇場：各種イベントが開催される野外劇場です。
国道325号：駅前には国道325号のバイパスと旧道が並走しています。

バス路線

最寄りのバス停は「中松駅前」で、旧国道（村道）沿いにあります。

産交バス（ゆるっとバス）：高森中央行き、阿蘇くまもと空港・熊本駅経由 西部車庫行き
ゆるっとバス（白水コース）：高森中央行き、立野駅（下田駅前経由）行き

隣の駅

南阿蘇鉄道

* 高森線：南阿蘇水の生まれる里白水高原駅 - 中松駅 - 阿蘇白川駅

中松駅は、南阿蘇観光の拠点として、また地域住民の足として、重要な役割を果たしています。ぜひ一度、訪れてみてください。

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