中橋治美

中橋 治美（なかはし はるみ）のプロフィール

中橋治美は、1973年8月16日に香川県坂出市で生まれた日本の柔道家で、主に61kg級の選手として知られています。彼女は166cmの身長を持ち、得意技として大内刈や袖釣込腰があります。柔道界には、彼女の兄で1982年生まれの中橋政彦が存在し、1992年の嘉納杯86kg級や2008年の第1回世界型選手権の固の形で優勝した経歴を持っています。

経歴

中橋の柔道人生は、兄の影響で始まりました。彼女は10歳の時に坂出柔道協会で柔道を始め、以降、坂出中学から高松商業高校へ進学しました。高校1年生では全国高校選手権で61kg級に出場し、見事に2位を獲得。3年生の時には全日本女子柔道強化選手選考会で3位に入賞しました。

その後、福岡大学に進学し、大学2年生の頃には正力杯において埼玉大学の選手に敗れ、2位に終わりますが、3年生では拓殖大学の選手を破り優勝を果たしました。この時期には、世界学生選手権でも決勝に進出するものの、韓国の選手に敗れ、また団体戦でも3位入賞となりました。興味深いことに、彼女は学生時代、目立つファッションセンスで周囲の注目を集めていたと語られています。

1996年に大学を卒業し、ダイコロに所属した後、選抜体重別選手権であさひ銀行の北爪選手を破り優勝。しかし、国際大会での実績が不足していたため、アトランタオリンピックの代表には選ばれませんでした。その際、選考に選ばれた恵本選手へ手紙を書くなどして、気遣いの心を示しました。

アジア選手権では再び鄭選手に敗れながらも2位を記録。その後に57kg級に階級を変更し、1997年には福岡国際選手権でキューバの選手に敗れたものの2位となります。また、彼女は一時期、福岡ダイエーホークスのチアリーダーとしても活動していました。

引退後

引退後の2002年、彼女は谷亮子のトレーニングパートナーを務め、彼女のアテネオリンピックでの2連覇を支えました。また、福岡大学女子柔道部の監督を2003年から約10年間務め、2012年以降は九州旅客鉄道の女子柔道部の強化アドバイザーを担当しています。さらに、2013年にはフォーリーフジャパンの監督に就任し、松本薫選手などとの業務を行いました。

2015年には新たな柔道部で監督に就任し、現在はアオバジャパン・バイリンガルプリスクール全キャンパスにおいてフィジカルエデュケーションディレクターとして活躍しています。

主な戦績

61kg級の戦績

• - 1990年 - 全国高校選手権 2位
• - 1991年 - 全日本女子柔道強化選手選考会 3位
• - 1993年 - 正力杯 2位
• - 1994年 - 選抜体重別 3位
• - 1994年 - 正力杯 優勝
• - 1994年 - 世界学生 個人戦 2位、団体戦 3位
• - 1995年 - 選抜体重別 3位
• - 1995年 - 正力杯 3位
• - 1995年 - アメリカ国際 3位
• - 1996年 - 選抜体重別 優勝
• - 1996年 - アジア選手権 2位

57kg級の戦績

• - 1997年 - 福岡国際 2位
• - 1998年 - オーストリア国際 3位
• - 1998年 - 選抜体重別 3位

中橋治美は、柔道界において確固たる地位を築き、その後の指導者としても多くの選手に影響を与え続けている存在です。

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