中瀬古駅

中瀬古駅の概要

中瀬古駅（なかせこえき）は、三重県鈴鹿市中瀬古町に位置する伊勢鉄道伊勢線の駅であり、駅番号は8です。副駅名として「鈴鹿国際大学前」が付けられており、この駅はその名の通り、周辺にある鈴鹿国際大学に通う学生や地域住民にとっての重要な交通機関の一つとなっています。

駅の運行状況

当駅には特急「南紀」の運転停車がある場合に限り、客扱いなしで列車交換が行われるものの、その他の快速「みえ」は上りの3本のみが停車します。河原田駅からの区間が複線となっているのに対し、当駅から津駅までは単線が続いています。

歴史

中瀬古駅は1973年（昭和48年）9月1日、当時の日本国有鉄道伊勢線の駅として開業し、無人駅として運営されてきました。1987年（昭和62年）には国鉄伊勢線が伊勢鉄道に転換され、現在の姿となりました。さらに1994年（平成6年）4月に、駅舎が新たに建設され、鉄骨造の平屋建て駅舎として供用が開始されました。

駅構造と設備

中瀬古駅は地上に位置する駅であり、かつては無人駅として単式ホーム1面1線のみでした。しかし、複線化が進んだことで、相対式ホーム2面2線の構造へと改良されました。また、鈴鹿国際大学が開校して利用客の増加が見込まれたため、1994年に新たに駅舎が建設されました。特に、この駅舎は中部の駅百選にも選ばれるなど、そのデザインにおいても注目を集めています。

駅内には改札や駅務室がありますが、現在は無人営業が続いており、駅員は配置されていません。また、自動券売機も設置されていないため、快速「みえ」に乗車する際は車内で乗車券や指定席券を購入することになります。集札は車掌によって行われます。

利用状況

駅の利用者数は年ごとに変動しており、その推移は周辺の人口や交通の便に影響されています。乗降人員の調査は任意の1日における人数で行われており、季節や行事によって数値に変化が見られます。最高値や最低値は色分けされ、視覚的にわかりやすく整理されています。

駅周辺の魅力

中瀬古駅近くには「太陽の街」という住宅街が広がっており、駅前には「太陽の街駅前モニュメント」が存在します。駅名は中瀬古ですが、実際には駅前の住宅街のほとんどは郡山町の範囲となっています。近隣には「杜の街」や「千里ヶ丘」という名称の住宅地域もあり、そちらには「津市立千里ヶ丘小学校」などの教育施設も存在します。

アクセスと交通手段

駅前の道路には「サンモール前」停留所があり、三重交通の太陽の街線や鈴鹿市コミュニティバス（C-BUS）が運行しています。これにより、公共交通機関を利用した移動も便利に行えるでしょう。

中瀬古駅はその立地や周辺の環境により、多くの人々に利用されている無人駅であり、地域における重要な交通の要所としての役割を担っています。

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