丸山城志郎

丸山 城志郎について

丸山城志郎（まるやま じょうしろう）、1993年8月11日生まれの日本の柔道家です。彼は宮崎県宮崎市出身で、主に66kg級で競技を行っています。彼の身長は167cmで、左組みを得意とし、内股、巴投、袖釣込腰といった技を好んで使用しています。父親の丸山顕志は、1992年のバルセロナオリンピックに出場し、柔道65kg級で7位の成績を収めており、兄の丸山剛毅は2011年の世界ジュニア81kg級で優勝した実績を持っています。

経歴

城志郎は、5歳のときに父の出身道場である静充館で柔道を始めます。父親が設立した泰山学舎に所属し、小学校5年生の時には全国少年柔道大会で個人戦3位、団体戦で兄とともに3位に輝きました。彼はまた、全国小学生学年別柔道大会で40kg級に出場、決勝で当時の栃木県代表の髙藤直寿に敗れました。その後、全日本選抜少年柔道大会小学生の部で団体戦に出場し兄と共に優勝を飾ります。この時期、河川敷でのダッシュや高層マンションの階段を利用したトレーニングで得た独特のばねが、後の得意技に活かされました。

中学2年生である2010年には、全国中学校柔道大会60kg級で優勝しました。兄とともに兄弟優勝を果たし、相原中学に転校。その後、相原中学3年生で66kg級を制覇し、団体戦では5位に入賞します。

桐蔭学園高校へ進むと、そこでも名だたる成績を収めます。1年の時には世界カデ66kg級代表に選出され、2年の時にはインターハイに出場しますが、結果はベスト16にとどまりました。校則違反により自主退学後、沖学園高校に転校し卒業しました。

その後、天理大学に進学し、全日本ジュニアで優勝します。2年次には天理大学で暴力問題が発覚し、全日本ジュニアへの出場を見合わせますが、競技に復帰した後は講道館杯で優勝し、注目を集めました。

2016年リオデジャネイロオリンピックテスト大会で優勝し、以後ミキハウスに所属。2017年には講道館杯で2度目の優勝を達成し、グランドスラム・東京では準決勝で著名な選手たちを破ったものの、阿部一二三との決勝で敗れました。

世界舞台での活躍

彼のキャリアの中で、特に注目すべきは2019年の世界選手権での優勝です。準決勝で阿部選手を破り、決勝では韓国の金琳煥に勝利して栄冠を勝ち取ります。この試合は彼にとって特に意味深いものであり、次のオリンピックに向けた期待感を高めました。2020年には東京オリンピックの代表候補として期待されましたが、コロナウイルスの影響で多くの試合が延期され、代表選考が難航しました。

2021年には再び世界選手権で優勝を果たしますが、2022年の大会では宿敵の阿部選手に敗れ2位に終わりました。2023年5月には世界選手権で再度準優勝し、2024年の大会に向けて気を引き締めています。

現在と今後の展望

城志郎は2024年1月の会見で「負けた状態で終われない」と語り、現役続行の意思を示しました。2月のグランドスラム・パリでは惜しくも決勝で敗れたものの、高い実力を維持しています。2024年1月29日現在、IJF世界ランキングで7位に位置し、更なる向上を目指しています。

城志郎選手の今後の活躍に期待が寄せられる中、次なる舞台での成功を信じて応援したいと思います。

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