丹生堂本舗

株式会社丹生堂本舗とは

概要

大阪府に本社を構える株式会社丹生堂本舗は、1953年に設立された菓子メーカーです。創業者の西潤一郎氏によって設立され、当初は「岩おこし」と呼ばれる伝統的な菓子や「つくね」などの製造を手掛けていました。1956年には、特に人気となった「サッカーボールチョコ」を発売し、チョコレート製造技術を習得しました。この製品は全国的にヒットし、駄菓子業界に新しい風を吹き込むことになりました。

特筆すべきは、同社が「サッカーボールチョコ」に初めて駄菓子に当たりくじを付けたことで、これが業界のルールを変えるきっかけとなりました。また、岩おこしの製造技術を活かして、クランチチョコレートを独自に開発したことでも知られています。近年は「ミニプリンちゃんチョコ」など、より身近なアイテムを模した商品も展開しています。製造工程では、加熱したフィルムを金型に合わせて真空で成型し、最大4色のチョコレートを一つの製品に使用できるなど、独自の技術を駆使しています。

生産体制と商品展開

丹生堂本舗は、製造から包装までの一貫した生産体制を確立しており、これにより新商品開発の自由度が高まり、短納期での製造を実現しています。特に、単価の低い駄菓子でありながら、他社キャラクターをモチーフにした商品展開も行っており、サンリオキャラクターを使った商品はその一例です。

2010年代以降では、OEM生産や海外市場への輸出が増加し、需要の広がりを見せています。2021年には、「お金の知育遊び」がテーマの「駄菓子屋さんごっこ」を発売し、教育的な要素を持つ新たな商品も開発しています。

沿革

丹生堂本舗の沿革は以下の通りです：

• - 1953年：西潤一郎が大阪市生野区で創業。
• - 1956年：チョコレート製造を開始、サッカーボールチョコの発売。
• - 1960年：ラムネ菓子の製造を開始。
• - 1967年：本社工場を現在地に移転。
• - 1974年：株式会社丹生堂本舗を設立。
• - 1980年：金型の自社製作技術を確立。
• - 1985年：第二工場を生野区に開設。
• - 1994年：グミキャンディーの製造を開始、コーラボトルグミを発売。
• - 1999年：ミニプリンちゃんチョコを発売。
• - 2010年：他社へのOEM供給を開始。
• - 2011年：海外輸出を開始。

主な製品

丹生堂本舗の代表的な製品は以下の通りです：

• - チョコレート：

- ミニプリンちゃんチョコ（発売：1999年）
- いちごショートチョコ
- チョコバナナ
- 十円玉チョコ

• - グミキャンディー：

- コーラボトルグミ（発売：1994年）
- ラムネボトルグミ

• - ラムネ：

- レモンラムネ（発売：1983年）

このように、株式会社丹生堂本舗は歴史と革新を重ね、魅力的な商品を展開する菓子メーカーとして多くの人に親しまれています。

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