久保雅一

久保 雅一（くぼ まさかず）

久保雅一は、日本の著名なプロデューサーおよび編集者で、1959年7月25日に北海道で生まれました。彼は、株式会社小学館の取締役をはじめ、様々な企業で重要な役職を歴任してきました。特に、アニメやゲームのメディアミックス展開において、多くの成功を収めている人物です。

学歴と初期のキャリア

久保は、早稲田大学教育学部を卒業した後の1983年に小学館に入社。最初は資材部に配属されたものの、1985年に『てれびくん』編集部へと異動しました。そこで彼は編集者としてのキャリアをスタートし、1987年には『月刊コロコロコミック』の編集部に転任します。彼が担当した中で特に印象深い作品は、作家小林よしのりによる『おぼっちゃまくん』であり、久保は愛称「クボちゃん」として知られるようになりました。

編集者としての活動

『月刊コロコロコミック』では、久保は7年間にわたり『おぼっちゃまくん』の編集を担当し、その傍らで「ビックリマン」や「Mr.マリックの超魔術」など多くの人気作品も手がけることになります。1993年から1995年までの期間には、『月刊コロコロコミック』のデスクや副編集長を歴任し、1996年には新たに創刊されたコミック誌『コミックGOTTA』の編集長に就任しました。

キャラクタービジネスへの貢献

彼のキャリアは編集業務に留まらず、キャラクタービジネスにも大きな貢献を果たしています。ミニ四駆ブームの仕掛け人として知られ、1995年には「ポケットモンスター」のメディアミックス展開にも携わり、テレビアニメ化を提案しました。初めは任天堂に反対されましたが、久保の説得により、アニメ化が実現しました。アニメ映画『ポケモン』シリーズでは、エグゼクティブプロデューサーとして大きな役割を担いました。

現在の役職と活動

久保は、現在も小学館に関与し続け、2011年にはマルチメディア局のチーフプロデューサー、2015年には取締役（国際メディア事業局担当）に就任しています。また、映画やアニメの監督やプロデューサーとして数々の作品に携わり、多くのヒット作を生み出してきました。特に『妖怪ウォッチ』に関連するメディアミックス展開も手がけ、その成功が光ります。

知的財産と学術関係の活動

久保は学術的な側面でも多くの役割を果たしており、経済産業省や文化庁のさまざまな委員会で活躍しています。また、一般社団法人日本知財学会の理事としても活動し、知的財産に関する議論を推進しています。さらに、東京工業大学や北京電影学院などの教育機関で非常勤講師として教鞭を執るなど、教育にも力を入れています。

受賞歴と主な作品

2007年には、映画演劇文化協会第27回藤本賞を受賞し、アニメと映画業界における彼の貢献が評価されました。また、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や『名探偵コナン』シリーズ、さらに各種の劇場版ポケモン作品など、多数の著名な作品に関与しています。

結論

久保雅一は、日本のメディア業界において欠かせない存在となり、彼の手がけた数々の作品は今も多くの人々に親しまれています。今後も彼の活動から目が離せません。

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