九十九島グループ

株式会社九十九島グループ

株式会社九十九島グループは、長崎県佐世保市に本社を置く菓子製造および販売の企業です。この会社の創立は1948年に遡り、その創業当初から地元の消費者に愛されてきました。特に、甘みと香ばしさを兼ね備えた『九十九島せんぺい』が同社の代表的な商品として有名です。

歴史と成り立ち

九十九島グループの始まりは、1948年（昭和23年）3月に佐世保市で菓子製造と販売を始めたことからです。翌年には、従来の煎餅と異なる製法で、砂糖の割合を増やした新しい煎餅の焼成技術を開発しました。これにより、ピーナッツの香りと甘みを生かした『九十九島せんぺい』が誕生し、1952年には九十九島せんぺい本舗に屋号を変更しました。

1972年には寿製菓株式会社の子会社となり、2005年には経営が不振だった九十九島エスケイファームから事業を譲り受けて現在の社名に改名しました。この際、菓子製造・販売事業の譲受価格は6億9000万円でした。

事業拡大と新たな挑戦

九十九島グループは、2013年からフレンチトースト専門店『Ivorish』を福岡にオープンし、飲食業界への進出を果たしました。この店舗は好評を博し、台湾の台中市にも海外第一号店を出店するなど、国際的にも展開を広げています。現在、グループ傘下には複数のブランドがあり、それぞれ独自の特徴を持った商品が並んでいます。

主要ブランド

• - 九十九島せんぺい本舗: 代表的商品である九十九島せんぺいを販売。
• - ROKUMUSUBI(ロクムスビ): 贈り物向けのカスタムメイドの九十九島せんぺいのギフトサービス。特別な掛け紙や熨斗の選択が可能です。
• - 赤い風船: チーズケーキを主な商品とし、焼き菓子も提供しています。
• - Ivorish(アイボリッシュ): フレンチトーストの専門店で、独自のパンを使用したこだわりのメニューを展開しています。
• - I LOVE CUSTARD NEUFNEUF: カスタードスイーツ専用のブランドで、特にリニューアルされた店舗が注目を集めています。

事業所と工場

本社と工場は長崎県佐世保市にあり、さらに福岡県にも複数の営業所を展開しています。地域密着の事業展開をしつつ、全国的な販路も確立しているため、多様な顧客層と接点を持っている点が特徴です。

未来への展望

九十九島グループは、その長い歴史と伝統に裏打ちされた信頼性を誇り、地域に根ざした菓子作りの精神を大切にしながら、新たな挑戦も続けています。今後も様々な商品開発・新ブランドの創出を通じて、さらなる成長を目指していくことでしょう。

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