九州鉄道記念館

九州鉄道記念館の概要

九州鉄道記念館は、福岡県北九州市の門司区に位置する、鉄道に関連した博物館です。2003年8月9日に開館し、九州旅客鉄道（JR九州）が所有する土地と建物で整備されていますが、運営は北九州市の指定管理者が担当しています。この博物館では、約7,800平方メートルの敷地にさまざまな展示物が揃い、旧0哩標も見ることができます。

本館は、1891年に建設された赤レンガ造りの初代九州鉄道本社を利用しており、歴史的価値が高い建物として、2007年には近代化産業遺産に認定されました。また、2014年には国の登録有形文化財としても登録されています。

施設の構成

九州鉄道記念館は、本館、車両展示場、ミニ鉄道公園の3つのエリアで構成されています。

本館

本館内には、九州鉄道の客車チブ37号をはじめ、鉄道模型やヘッドマークの展示があります。また、運転シミュレーターを利用して、実際の運転体験ができるコーナーやキッズルームも併設されています。

・ 運転体験: 来館者は、門司港から折尾間の運転体験ができるシミュレーションを楽しむことができ、リアルな操作環境を体感できます。

車両展示場

車両展示場では、9両の保存車両を展示しており、訪れた人々はその歴史を体感できる貴重な機会を得られます。

・ 主な保存車両:
- 9600形蒸気機関車 59634
- C59形蒸気機関車 C59 1
- EF10形電気機関車 EF10 35
- クハ481形制御車（485系電車）クハ481-603

これらの車両は、日本の鉄道史を物語る重要な存在であり、内部見学や保存状態を直に観察することができます。

ミニ鉄道公園

ミニ鉄道公園では、450mmゲージのレールが設置されており、模型鉄道車両に乗車し、運転体験ができる特別なスペースです。これにより、子どもから大人まで多くの人が楽しむことができ、鉄道の魅力に触れる良い機会となっています。

入館料とアクセス

入館料は、大人300円、子供150円で、親子で訪れる方には非常にお得です。SUGOCAカードを提示することで割引を受けられるシステムも設けられています。

公共交通機関を利用する場合、JR九州の門司港駅から徒歩でアクセス可能で、西鉄バスのバス停も近くにあります。自動車の場合は関門自動車道の門司港インターチェンジからは約7分の距離にあります。

開館10周年リニューアル

2013年には開館10周年を迎え、館内のリニューアルが行われました。この際、中央ゲート横に新たに前頭部展示コーナーが設けられ、さらなる魅力を加えました。

まとめ

九州鉄道記念館は、訪れる人々に鉄道の歴史や技術を教育し、体験させる貴重な施設です。鉄道ファンのみならず、多くの人々に愛され続ける場所となることを目指しています。鉄道の魅力を再発見し、知識を広げるための訪問をぜひお勧めします。

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