乾汽船

乾汽船株式会社の概要

乾汽船株式会社（いぬいきせん、Inui Global Logistics Co., Ltd.）は、東京都中央区に本社を構える日本の企業で、海運業、倉庫業、不動産業を手掛けています。この会社は神戸での歴史を持ち、地域経済において重要な役割を果たしてきました。1945年、乾財閥の当主である乾新兵衛によって設立され、長い年月を経て現在の形に至ります。

企業の成り立ち

1925年、乾新兵衛は「イヌイ倉庫株式会社」を設立しました。この会社は最初、土地の売買や賃貸、金銭の貸付といった業務に従事することを目的としました。また、乾汽船株式会社は、旧称「乾合名会社」が2014年に合併して新たに誕生した企業でもあります。このように、乾汽船株式会社は長い歴史と伝統を持つ企業であり、資産とリソースを十分に活用しています。

事業内容

乾汽船株式会社は、主にバラ積み船を用いて海運業を展開しています。具体的には、北米やカナダ、オーストラリアから穀物を運び、同様に北米やニュージーランドから木材などを輸送しています。また、連結子会社や他の同業企業への船舶の貸渡業務も行っており、幅広いサービスを提供しています。これにより、国内外での物流網を強化し、顧客のニーズに応えています。

沿革

乾汽船株式会社の歴史は、1908年にさかのぼります。この年、乾新兵衛は資本金3千円で外航海運業を開始し、船腹4隻を保有しました。その後、1925年にはイヌイ倉庫株式会社を設立し、土地関連の業務を始めました。1933年には商号を「乾汽船株式会社」に変更し、1950年には不定期航路事業をスタートさせました。

1952年、東京証券取引所と大阪証券取引所に上場し、1964年には大阪商船三井船舶株式会社（現：商船三井）にグループ入りしました。1968年には和洋汽船株式会社を吸収合併し、1972年にはパナマ共和国に海外子会社を設立しました。

2001年には本社を東京に移転し、2014年にはイヌイ倉庫株式会社と合併し、新たな歴史を刻むこととなりました。

まとめ

乾汽船株式会社は、海運業を核としながらも倉庫業や不動産業といった多様な事業を展開しており、長い歴史と確かな実績を持つ企業です。顧客のニーズに応じたサービスを提供することで、国内外の物流や経済の発展に寄与しています。これからも、時代とともに変化し続ける企業として、さらなる成長が期待されます。

もう一度検索