亀田興毅に勝ったら1000万円

亀田興毅に勝ったら1000万円：AbemaTVを席巻した一大イベント

2017年5月7日、AbemaTVのAbemaSPECIAL2チャンネルで放送された『亀田興毅に勝ったら1000万円』は、AbemaTV1周年記念企画として制作された、視聴者参加型の格闘技イベントです。元プロボクサーの亀田興毅氏に挑戦者が挑み、勝利者には1000万円の賞金が贈呈されるという、シンプルながらも衝撃的な企画内容が大きな話題を呼びました。本番組は、1000万円シリーズの第1弾として、後に続く数々の企画の幕開けとなりました。

1000万円を懸けた壮絶な挑戦

番組の企画は、元TBS『ガチンコ!』スタッフが制作に携わったこともあり、その制作姿勢や演出には、どこか懐かしい雰囲気を感じさせるものがありました。挑戦者は、現役格闘家や元プロボクサーを除く一般応募者から選抜されました。2983名もの応募の中から、書類選考、オーディション、予選スパーリングなどを経て、4名の挑戦者が選ばれました。

挑戦者たちは、それぞれ異なるバックグラウンドを持ち、その個性と意気込みが番組に彩りを添えました。中には、新宿歌舞伎町のホストやYouTuber、高校教師など、予想外の顔ぶれも含まれており、彼らの挑戦は視聴者の共感を呼びました。

5時間にも及ぶ生放送では、亀田氏と4名の挑戦者によるボクシングマッチが繰り広げられました。試合は3分3ラウンド制で、安全を考慮してヘッドギアと14オンスグローブの着用が義務付けられました。亀田氏は、1年半ぶりの試合復帰にも関わらず、持ち前の強さで3名までは順当に勝利を収めました。しかし、4戦目、元暴走族総長でアマチュア格闘技経験者であるユウタ選手との対戦では、KO勝ちこそなりませんでしたが、最後まで圧倒的な強さを見せつけました。

試合後、亀田氏は「4連戦は引退している体には厳しい。足がやばかったですね。2試合目くらいから結構足にきていたんですよ。踏み込んだパンチが打てなかったですね」とコメントし、過酷な試合を戦い抜いた肉体への負担を明かしました。

記録的視聴数を達成した番組

番組の視聴数は、なんと延べ1420万回に達し、当時のAbemaTV史上最高記録を更新しました。この数字は、それまでの最高視聴数を大幅に上回るもので、番組の人気を如実に示す結果となりました。しかし、あまりのアクセス集中により、一時サーバーダウンする事態も発生したほどでした。さらに、YouTube Live、Facebook、Twitterなどでも同時配信され、その影響力は地上波放送に匹敵する規模にまで拡大しました。

豪華な出演者陣と関連企画

番組を盛り上げたのは、亀田興毅氏と挑戦者たちだけではありません。MCには田村淳氏（ロンドンブーツ1号2号）、リングMCにはZeebra氏など、豪華な顔ぶれが番組を彩りました。また、解説には元プロボクサーの竹原慎二氏、実況は辻よしなり氏など、ベテラン解説者も参加しました。さらに、武尊氏、武井壮氏、市川美織氏（NMB48）など、数々のスペシャルゲストも番組を盛り上げました。

この番組は、単なる格闘技イベントにとどまらず、数々の関連企画を生み出しました。YouTuberのジョーブログ氏をプロボクサーにする企画『亀田×ジョー プロボクサーへの道』や、1000万円シリーズの第2弾となる『朝青龍を押し出したら1000万円』など、その人気は衰えることを知りませんでした。

2020年には、地上波放送も実現し、改めてその人気を証明しました。

まとめ

『亀田興毅に勝ったら1000万円』は、AbemaTVの歴史に刻まれた、視聴者参加型イベントの金字塔と言えるでしょう。その成功は、企画の斬新さ、豪華な出演者陣、そして何よりも挑戦者たちの熱い闘志と、それを支えたスタッフの努力によって成し遂げられたものです。この番組は、単なるエンターテインメントとしてだけでなく、インターネットテレビの可能性を示した記念碑的な番組として、今も語り継がれています。

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