二上神社口駅

二上神社口駅について

二上神社口駅（にじょうじんじゃぐちえき）は、奈良県葛城市加守にある近畿日本鉄道の南大阪線が通る駅です。駅番号はF20で、利用客にとっては便利な位置にあります。この駅は日常的には急行や区間急行列車が通過しますが、特定のイベント時にのみ臨時停車する場合があります。その中でも、石光寺で行われる牡丹の開花時期には、隣接する当麻寺駅と共に急行や区間急行が臨時に停車することがあります。この臨時停車は14時台に1本のみという限られたもので、特に訪れる人々にとって貴重な機会です。

駅の歴史

二上神社口駅は1929年（昭和4年）3月29日に開業されました。当初は大阪鉄道の古市から久米寺（現在の橿原神宮前）まで延伸された際に設置されたものです。その後、1943年には関西急行鉄道が大阪鉄道を吸収合併し、同年からは関西急行鉄道天王寺線の駅として運行されています。また1944年には戦時統合により南海鉄道と合併し、現在の近畿日本鉄道南大阪線の駅としての地位を確立しました。2007年4月1日にはPiTaPaが導入され、さらに便利になりました。

しかし、2013年12月21日には終日無人駅化が進み、利用者は自動改札機や自動精算機を使って乗降する形に変わりました。

駅の構造

二上神社口駅は地平に位置し、相対式の2面2線ホームを持っています。ホームの有効長は4両分で、改札口は2番線ホームにあります。1番線ホームへは構内踏切を利用してアクセスすることが可能です。改札内には男女別の水洗トイレが設けられており、利用者の利便性を考慮されています。

無人駅ということで、駅にはPiTaPaやICOCAに対応した自動改札機や自動精算機が設置されており、ただし職員が常駐していないため、利用者自身が操作を行う必要があります。

利用状況

近年の乗降人員は年々変動しており、2023年11月7日の調査では744人が乗降したとのことです。過去のデータでは、2010年には882人、さらに2005年には1,081人が利用したと記録されています。利用の変動は季節やイベントに大きく左右されていることが分かります。

駅周辺の観光スポット

駅の周辺にはいくつかの観光名所が存在します。葛木倭文坐天羽雷命神社や加守廃寺（六角堂遺構）、石光寺など、歴史的・文化的な遺産が点在しています。また、近くには国道165号大和高田バイパスや観光施設の道の駅ふたかみパーク當麻があります。二上山も近く、ハイキングや自然を楽しむのにも最適なスポットです。

バス路線

さらに、駅裏側のロータリーには「二上神社口駅前」というバス停があります。ここからは葛城市の公共バスが発着しており、特にミニバスAの當麻ルートが運行されています。

隣の駅

二上神社口駅は近畿日本鉄道南大阪線の中で、隣の二上山駅（F19）と当麻寺駅（F21）との間に位置しています。急行や区間急行は通過しますが、準急や普通列車は停車します。特に、牡丹開花シーズンには臨時停車も行われ、一大イベントの際には利用者が増加します。

二上神社口駅は、地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。

もう一度検索