井納翔一

井納翔一（いのう しょういち）

井納翔一は、1986年5月1日生まれで東京都江東区出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投げ右打ちが特徴です。彼はその野球人生において、横浜DeNAベイスターズと読売ジャイアンツで活躍しました。彼のニックネームは「宇宙人」ですが、横浜時代には「ハマの宇宙人」とも呼ばれていました。

経歴

プロ入り前

井納は中学時代、軟式野球の大島クラブに所属し、その後、木更津総合高等学校に進学。高校野球では甲子園のマウンドには立てなかったものの、卒業後は上武大学に入学。大学では頭角を現し、関甲新学生野球リーグでの連続優勝や、最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、素晴らしい成績を収めました。

大学卒業後、井納はNTT東日本に入社。初めの数年間はあまり成果を上げられませんでしたが、スプリットを習得し投球フォームを修正したことで、徐々にエースの地位を確立しました。

横浜DeNAベイスターズ時代

2012年のNPBドラフトで横浜DeNAベイスターズから指名を受け、2013年にプロ入り。開幕から一軍に名を連ね、公式戦デビューを果たします。初勝利は広島東洋カープ戦であり、その後も順調に勝利を重ねました。2014年には月間MVPを獲得し、オールスターゲームにも出場するなど、実力を見せつけました。

シーズンを通して安定した成績を残し、特に2016年にはクライマックスシリーズへの進出に貢献。多くの試合に登板しながらも、負け越しが続きましたが、完封勝利や自身初のでの2桁勝利を達成するなど、輝かしい瞬間も多かったです。

読売ジャイアンツ時代

2020年、井納は巨人にFA移籍し、背番号21をつけて新たなスタートを切りました。移籍初年は全体的に厳しい成績が続きましたが、2021年には再び開幕ローテーションへの入りを果たします。しかし、成績が振るわず、出場機会は限られてしまいました。2022年には契約を結ばれず現役引退を決断しました。

引退後

2023年からはジャイアンツアカデミーで講師として活動しています。これからの世代に自身の経験を伝え、育成に注力する姿勢を見せています。

選手の特徴

井納のプレースタイルは、スリークォーターから投じるスプリットボールが最大の武器です。ストレートは最速152km/hを誇り、スライダーやカーブも投げ分けられます。彼のカーブは大きな軌道を描くため、バッターにとっては厄介な存在でした。

人物像

井納はそのユニークなキャラクターから、他の選手からも愛される存在でした。彼が遅刻した際のエピソードや、トレーナーとのエピソードなど、野球人としてだけでなく、一人の人間としても魅力的な人物です。また、彼の見た目が俳優の阿部寛に似ていることから、仲間内では別の呼び名も多く付けられていました。

井納翔一のプロ野球選手としての道のりは、数々の努力と級に支えられた素晴らしいものでした。今後の生活や活動にも期待が寄せられています。

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