京都ホテル

株式会社京都ホテル概要

株式会社京都ホテルは、1927年に設立された日本のホテル運営会社で、京都府京都市中京区に本社を構えています。特に有名な施設として「ホテルオークラ京都」があり、京都を代表する老舗ホテルの一つとして知られています。この会社は、1969年に京都証券取引所に上場し、2001年に大阪証券取引所市場第二部へと名を変えました。さらに、2013年には東京証券取引所市場第二部に上場しました。

70年代からはニチレイ（旧・日本冷蔵）が筆頭株主となり、1999年には経営危機を迎えましたが、ニチレイが支援に乗り出し大規模な資金援助を実施。その結果、会社は再建への道を歩みだしました。2005年には、ホテルオークラが筆頭株主となり、以降の成長期を支えることとなります。

ホテルオークラ京都の歴史

ホテルオークラ京都の歴史は1888年に遡ります。神戸の実業家である前田又吉が創業した旅館「京都常盤」がその始まりです。1890年には洋風木造建築の「常盤ホテル」としてリニューアルし、渋沢栄一や大倉喜八郎などの財界の巨頭によってホテルの建設が進められました。1991年には60メートルの高層ビル「京都ホテルおいけ本館」が完成し、当時としては最高層の建物として話題を呼びました。

しかし、この高層ビルの建設には地元住民や寺院からの反対があり、景観を守るための運動が活発化しました。特に、京都仏教会がこのプロジェクトに強く反対し、拝観拒否を行うことを表明しました。それでも、京都ホテル側は当初の計画を堅持し、最終的には和解が結ばれたものの、波乱の歴史がありました。

現在の形態

2001年に経営再建策としてホテルオークラとの業務提携を発表し、2002年には「京都ホテルオークラ」という名称に変更しました。2022年には「ホテルオークラ京都」として再ブランド化され、さらなるブランド強化を図っています。

系列ホテル・旅館

株式会社京都ホテルは「ホテルオークラ京都」のほかにも、「からすま京都ホテル」などを運営しています。過去には志賀高原における旅館やいばらき京都ホテル、たかつき京都ホテルなども運営していましたが、これらは時代の流れとともに閉鎖されています。特に、志賀高原ホテルは2000年に会社が清算され、歴史記念館として再利用されることになりました。

結論

株式会社京都ホテルは、長い歴史を有し、地域に根ざしたさまざまな施設を運営することで、京都の観光地としての地位を保ち続けています。地元の文化や景観を大切にしながら、今後も質の高いサービスを提供し続ける姿勢が求められます。

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