京都市中央図書館

京都市中央図書館：地域に根ざした学びの拠点

京都市中央図書館は、京都市中京区に位置する、地域住民にとってかけがえのない学習施設です。京都市図書館の4つの「中央図書館」の一つとして、1981年に開館しました。その歴史は、京都市社会教育委員会議が策定した「京都市社会教育総合センター構想案」に端を発します。この構想に基づき、1行政区1図書館の整備計画が推進され、京都市中央市民病院跡地に、現在の京都市生涯学習総合センター（京都アスニー）と一体となって建設されました。

図書館の建物は、その優れた建築デザインが評価され、1982年にはBCS賞を受賞しています。2階建ての館内は、1階に児童書コーナー、2階に一般書と参考図書コーナーが配置され、各階に閲覧席、図書検索機(OPAC)、トイレが設置されています。

1階の児童書コーナーは、子供たちが快適に読書できるよう、54席の読書スペースが設けられています。また、読み聞かせなどを行うための対面朗読室も用意されています。一方、2階には、一般書コーナー（36席）に加え、より専門的な文献を所蔵する参考図書コーナー（66席）があります。さらに、京都に関連する資料を収集・展示する「京都コーナー」や、雑誌を閲覧できるブラウジングコーナーも備えています。

開館時間は、平日は午前9時30分から午後8時30分まで（児童書コーナーは午後5時まで）、土日祝日は午前9時30分から午後5時までと、利用しやすい時間帯が設定されています。休館日は、原則として火曜日（火曜日が祝日の場合はその翌平日）と年末年始です。

アクセスは非常に便利です。JR山陰本線（嵯峨野線）の円町駅、二条駅から徒歩15分圏内に位置しています。また、複数の京都市バス、京都バス、西日本ジェイアールバスのバス路線が近くを通っており、「丸太町七本松」停留所からすぐです。さらに、隣接する京都アスニーの有料駐車場（約60台）も利用可能です。駐車料金は、施設利用者は30分100円、それ以外の利用者は30分200円となっています。

京都市中央図書館は、単なる図書館の枠を超え、地域住民の学習活動や情報収集を支援する、重要な社会インフラとして機能しています。快適な空間と充実した蔵書、そして利便性の高いアクセスによって、多くの人々に利用され、地域社会の活性化に貢献しています。今後とも、地域住民のニーズに応えるべく、より一層の発展が期待されます。建設工事は1979年8月に着工、1981年1月20日に竣工し、同年4月1日、京都市図書館条例施行に伴い、京都市中央図書館として正式に開館しました。開館以来、地域の学習拠点として、人々の学びを支え続けています。

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