京阪園芸

京阪園芸株式会社：関西の緑を彩る総合園芸企業

京阪園芸株式会社は、1955年（昭和30年）に京阪電鉄の完全子会社として設立された、大阪府枚方市に本社を置く総合造園・園芸会社です。阪神園芸や近鉄造園土木などと同じく、関西地方を代表する鉄道系造園会社の一つとして、長年にわたって地域社会の緑化に貢献しています。

企業の歴史：枚方園芸企画から京阪園芸株式会社へ

1955年12月23日、「枚方園芸企画」として創業、資本金100万円でスタートしました。創業から現在に至るまで、数々の事業展開や組織改革を行い、企業規模を拡大してきました。

当初は、枚方市周辺を主な事業エリアとしていましたが、その後、大津営業所（現・大津支店）、京田辺営業所、大阪支店、奈良営業所などの拠点を開設し、事業エリアを関西一円に広げていきました。

1986年には社名を現在の「京阪園芸株式会社」に変更。1994年には新本社屋を竣工し、さらなる発展の基盤を築きました。資本金も設立当初の100万円から8,120万円に増資され、企業としての成長を物語っています。

また、1960年にはひらパー内（ひらパー兄さんことひらパー兄さんのひらパー）に「バラ食堂」をオープンしました。これは京阪レストランへ譲渡されましたが、同社が園芸事業に関わる初期の取り組みを知る上で貴重なエピソードといえます。

多様な事業展開：造園から園芸、そして輸入販売まで

京阪園芸株式会社は、幅広い事業を展開することで知られています。主な事業内容は以下の通りです。

大規模造園土木工事: 官公庁や民間企業からの大規模な造園土木工事を請け負っています。都市開発やインフラ整備における緑化事業に貢献しています。
環境緑化事業: 企業や自治体と連携し、環境保全に配慮した緑化事業に取り組んでいます。
個人邸設計・施工・管理: 自社ブランド「Ophelia」を展開し、個人宅の庭づくりから維持管理までトータルにサポートしています。
グリーンサービス事業: 企業や商業施設などに、植栽管理や緑化メンテナンスなどのサービスを提供しています。
フローリスト事業: 「フローリスト京阪」を展開し、京橋、守口、枚方、中之島フェスティバルプラザなどに店舗を構え、花卉の販売などを行っています。
バラ苗の生産・輸入・販売: 自社でバラの品種改良を行い、ミルキーウェイや白川といったオリジナル品種を数多く生み出しています。また、2006年にはフランスのGAUJARD社と代理店契約を締結し、フランス産のバラ苗の輸入・販売も開始しました。

海外ブランドとの提携は、同社の高い技術力と国際的な視野を示すものです。CLIFTON NURSERIES（英国）の日本展開にも関わっており、日本の園芸業界に多様な選択肢を提供しています。

成長と変化：時代のニーズに対応した事業戦略

京阪園芸株式会社は、時代の変化に合わせて事業戦略を柔軟に変更しながら、着実に成長を続けてきました。CLIFTON NURSERIESの日本展開や、フランス産苗の輸入など、積極的な取り組みによって、顧客への選択肢の幅を広げ、市場における競争力を強化してきました。

近年は、都市部の緑化ニーズの高まりに対応するため、個人宅向けのデザイン性の高いエクステリア事業にも注力しています。

また、時代の変化に柔軟に対応するため、2012年には京阪園芸ガーデナーズ（枚方公園、京阪園芸本社内）やjujumoなんばパークス店（inTheROOM内）などの新店舗もオープンしています。

京阪園芸株式会社は、これからも関西の緑化を支えるリーディングカンパニーとして、地域社会への貢献を続け、更なる発展を目指していくことでしょう。

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