今、咲き誇る花たちよ

コブクロの24枚目のシングル「今、咲き誇る花たちよ」は、2014年2月19日にワーナーミュージック・ジャパンから発売されました。前作「One Song From Two Hearts／ダイヤモンド」から約7ヶ月ぶりとなるリリースで、アルバム『One Song From Two Hearts』に収録されている楽曲からのシングルカットです。

この楽曲は、NHKソチオリンピックおよびパラリンピックのテーマソングとして書き下ろされました。シングルリリースは、オリンピック開催時期に合わせて企画されたもので、表題曲とそのカラオケトラックのみを収録した、税込価格555円の廉価版シングルとして発売されました。

シングルカットという形態と、廉価版でのリリースという戦略が影響したのか、初動売上枚数は約1.9万枚と、前作までをはるかに下回る結果となりました。 これは、2005年リリースの「DOOR」以来、15作ぶりの2万枚割れであり、オリコン週間ランキングでも7位となり、それまで続いていた13作連続トップ5入りという記録も途絶えました。

しかしながら、「今、咲き誇る花たちよ」は、コブクロにとって重要な楽曲の一つとなりました。2013年末に放送された『第64回NHK紅白歌合戦』では、この楽曲が披露され、多くの視聴者に感動を与えました。オリンピックという大舞台を背景に、そして紅白歌合戦での歌唱を通して、国民的な知名度を獲得するに至ったと言えるでしょう。

楽曲の作詞・作曲は、コブクロの小渕健太郎が担当し、編曲もコブクロ自身の手によって行われています。力強くも繊細なメロディーと、希望に満ちた歌詞は、多くのリスナーの心を掴み、コブクロの代表曲の一つとして長く愛され続けています。

シングル「今、咲き誇る花たちよ」には、表題曲とインストゥルメンタルバージョンが収録されています。収録時間は表題曲が4分46秒、インストゥルメンタルバージョンも4分46秒です。

その後、この楽曲は複数のアルバムに収録されました。『One Song From Two Hearts』はもちろんのこと、『ALL TIME BEST 1998-2018』や『Seasons Selection〜Winter〜』、そして『ALL SEASONS BEST』など、ベストアルバムにも収録され、コブクロの代表曲として、長く聴かれ続けることとなりました。

「今、咲き誇る花たちよ」は、商業的な成功という点では、やや物足りない結果に終わったものの、NHKソチオリンピック・パラリンピックのテーマソングとして、そして紅白歌合戦での歌唱を通して、コブクロの代表曲、そして日本の音楽史における重要な一曲として位置付けられています。その影響力は、売上枚数以上の価値を持っていたと言えるでしょう。

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