仮面ライダーアマゾン

『仮面ライダーアマゾン』

『仮面ライダーアマゾン』は、1974年10月から1975年3月までNET系列で放送された特撮テレビドラマ作品で、全24話が展開されました。この作品は、仮面ライダーシリーズの第4作目であり、他のシリーズに比べて非常にユニークな特色を持っていると評価されています。

概要

主人公・アマゾンは、南米アマゾンのジャングルで野生児として育ち、文明から隔絶された彼の生涯と戦いを描いたドラマです。生後まもなく遭難し、両親を失った彼は、野生の動物たちと共に生活しながら育ち、言葉を知らない状態で日本に帰国することになります。彼が戦う敵は、悪の組織ゲドンによって操られる獣人たちで、特に強調されるのは彼らの外見や能力が動物や昆虫から直截に取り込まれている点です。このため、アマゾンは野性的な戦い方をするヒーローとして際立っています。

物語は、アマゾンが十面鬼ゴルゴスをはじめとするゲドンの獣人と戦う様子を中心に展開され、彼の孤独感と戦いに対する切実さが描かれていきます。視聴率は好調なスタートを切ったものの、内容が子供向けとしては過酷すぎたため、徐々に低下してしまいます。この流れを受けて、第6話以降、物語のトーンが調整され、仲間の登場や明るい展開が強調されるようになります。

あらすじ

アマゾンこと山本大介は、幼少期に南米アマゾンで遭難して野生の動物に育てられます。彼は古代インカの神秘的な力を持つ「ギギの腕輪」を身に付け、悪の組織ゲドンと戦うために日本に送られます。ゲドンは古代インカの秘宝を狙っており、アマゾンとその仲間との戦いが繰り広げられます。仲間としては、岡村まさひことその姉・りつ子、立花藤兵衛、ゲドンから裏切ったモグラ獣人などがいます。

アマゾンは彼らの助けを受けながら、数々の獣人と戦い、世紀の悪党ゼロ大帝との決戦へと向かいます。数々の困難を乗り越え、最終的には日本を離れ、南米へと帰ることになります。

登場人物

• - アマゾン / 仮面ライダーアマゾン (山本 大介): 本作品の主人公で、南米アマゾンで育った野生児。
• - 立花藤兵衛: アマゾンの協力者であり、彼の戦いを支える存在。
• - 岡村まさひことりつ子: アマゾンの友達であり、彼に日本語や文化を教え、サポートを行う。
• - モグラ獣人: 元ゲドンの獣人だが、仲間となりアマゾンを助ける。

制作背景

この作品は石森章太郎が原作を手がけ、毎日放送と東映が制作を行いました。仮面ライダーシリーズの特質を生かしつつ、野生的かつ過酷なテーマが取り入れられ、視聴者に衝撃を与えました。

音楽と評価

主題歌は子門真人が担当しており、シリーズの中でも特に印象的なメロディーとして親しまれています。視聴者からは一定の人気を博しましたが、物語のトーン変更や視聴率低下といった課題も抱え、放送を全うすることになりました。

『仮面ライダーアマゾン』は、今なお特撮ファンの間で語り継がれる作品であり、そのユニークな設定やキャラクターは多くの人々に愛されています。

もう一度検索