伊王島

伊王島（いおうじま）について

伊王島は、長崎県長崎市に位置する美しい島です。周囲7.1km、面積1.24平方キロメートルで、地元では隣接する沖之島（おきのしま）とともに「伊王島」として知られています。この島は、長崎港の大波止から南西約10kmの沖合に位置し、本土との最短距離は、1968年に行われた海面埋立事業によりつながった香焼島辰ノ口から約600メートルです。今回は、沖之島を含まない伊王島について詳しく紹介します。

島の概要

伊王島と沖之島の間には、伊王瀬戸という狭い水域があり、その距離は約30メートルです。伊王瀬戸には、いくつかの橋が架かっています。代表的な橋は、祝橋、栄橋（1951年建設、1981年架け替え）、賑橋（1953年建設、1992年架け替え）です。これらの橋によって、隣接する島々へ簡単にアクセスできます。

歴史

伊王島の歴史は江戸時代に遡ります。当時、島は佐賀藩の支配下にあり、深堀村と呼ばれていました。1871年の廃藩置県後には長崎県の一部として扱われ、1889年には沖之島とともに伊王島村として町村制が施行されます。1962年には町制が施行され、伊王島町となりました。最終的には、2005年に長崎市に編入され、伊王島が伊王島町1丁目、沖之島が伊王島町2丁目とされました。

経済と産業

伊王島では、1935年に炭鉱が発見され、1939年には長崎鉱業株式会社が設立されました。1941年には、いよいよ開坑が開始され、1944年には石炭の積み出しを行いました。これにより島は栄えましたが、1965年には大きな事故が発生し、30人が亡くなる坑内爆発事故が起こります。その後、輸入炭や石油の増加に伴い、1972年に炭鉱は閉山しました。最後の経営は、1954年に合併した日鉄伊王島鉱業所によるものでした。

観光と現代

近年では、伊王島は観光地としての魅力を高めており、海水浴場やホテルなどのインフラが充実しつつあります。美しい自然環境に囲まれたこの島は、長崎市内からのアクセスも良く、多くの観光客にとって訪れやすいスポットとなっています。

交通アクセス

伊王島へのアクセスは、長崎市内から伊王島大橋を経由し、沖之島を通過するルートが一般的です。沖之島と伊王島の間は、先ほど紹介した3本の橋で結ばれているため、移動が非常にスムーズです。

伊王島は、豊かな歴史と自然を持つ魅力的な島です。観光や地域の文化を知るために、ぜひ訪れてみてください。

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