伊藤舞子

伊藤 舞子

伊藤 舞子（いとう まいこ、1975年1月7日生まれ）は、東京都出身の日本の女性声優です。かつて劇団21世紀FOXやトリトリオフィスに所属していましたが、現在はフリーランスとして活動しています。

声優としてのキャリア

1995年に劇団21世紀FOXに入団し、同年放送開始のテレビアニメ『勇者指令ダグオン』で声優として第一歩を踏み出しました。この『ダグオン』への出演は、当時の音響監督であった千葉耕市の意向によるもので、アフレコの現場の雰囲気をつかむためのテスト的な意味合いが強かったと、本人が後のインタビューで語っています。そして、同じく1995年には、その後のキャリアにおいて極めて重要な役となる『勇者王ガオガイガー』の主人公・天海護役に抜擢されました。幼いながらも物語の中心となるキーパーソン、天海護を演じたことで、一躍その名を知られることとなります。

『勇者王ガオガイガー』シリーズには、テレビアニメ版だけでなく、OVA作品である『勇者王ガオガイガーFINAL』、さらには関連するゲーム作品やドラマCD、ラジオドラマに至るまで、一貫して天海護役で参加し続けています。特に、スーパーロボット大戦シリーズでは、2003年から2021年にかけて複数の作品で天海護役を務めており、ロボットアニメファンの間でもその声は広く認識されています。また、シリーズのその後の展開を描いた小説やドラマCD『覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜』でも再び天海護を演じ、長年にわたりキャラクターと共に歩んでいます。

その他の主な出演作品

『勇者王ガオガイガー』シリーズ以外にも、伊藤舞子は多岐にわたる作品で様々なキャラクターを演じています。テレビアニメでは、『逮捕しちゃうぞ』、『ベターマン』（長谷川真子〈ハセチン〉役）、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』（エスパー絽場役）、『プラネテス』（エーデルガルド・リヴェラ役）、『ガン×ソード』（メリアン役）、『ウィッチブレイド』（奈月マリ子役）、『ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜』（ズシカ役）など、少年から少女、大人の女性まで幅広い役柄を担当しました。

ゲーム作品においても、『東京23区制服WARS』、『ファーランドシンフォニー』、そして『ゼノサーガ エピソードIII［ツァラトゥストラはかく語りき］』ではアベル役を演じるなど、アニメーション以外のメディアでも活動しています。近年では、『東京放課後サモナーズ』や、モバイルゲーム『遊戯王 デュエルリンクス』でもエスパー絽場役として出演しており、現在も精力的に活動を続けています。

人物・エピソード

声優業の傍ら、個人的な活動としては、友人のイラストレーターである緒方剛志氏に誘われ、テーブルトークRPG『ソード・ワールドRPG』のリプレイに参加した経験があります。その時のプレイの模様は、リプレイアンソロジー『デーモン・アゲイン』に収録されており、ファンタジーRPGの世界でもそのユニークな一面を見せています。また、自動二輪免許を取得しているという一面も持っています。

伊藤舞子は、『勇者王ガオガイガー』の天海護役で広く知られる声優ですが、それ以外にも数多くの作品で多様なキャラクターに命を吹き込んできました。長年にわたるキャリアの中で、アニメ、ゲーム、ドラマCDなど様々な分野で活躍し、ファンに親しまれています。

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