伍魚福

伍魚福（ごぎょふく）

株式会社伍魚福は、兵庫県神戸市長田区に本社を構える、珍味を中心とした食品メーカーです。全国のスーパーマーケットなどに4000以上の売り場を持ち、400種類を超える豊富な酒の肴を販売する、珍味ビジネスのリーディングカンパニーとして知られています。

独自のビジネスモデル

伍魚福の強みは、そのユニークなビジネスモデルにあります。

ヒット商品開発コンペ: 開発部員からパートの女性まで、全社員が参加する「ヒット商品開発コンペ」を実施。斬新なアイデアを積極的に取り入れ、常に新しい商品を市場に投入しています。
お客様繁盛係: 店舗の棚作りを積極的に提案する「お客様繁盛係」を設置。売れる売り場作りをサポートし、顧客の満足度向上に貢献しています。
カイゼン活動: 全社員に同じノートを配布し、カイゼン活動を奨励。業務効率の改善やコスト削減に繋げ、業績向上を実現しています。
社員研修: 自社商品への理解を深めるため、全社員を対象にイカのさばき方研修を実施。商品知識の向上と品質管理の徹底を図っています。
ファブレス経営: 自社工場を持たず、全国200もの協力工場に製造を委託するファブレスメーカー。各工場の得意分野を活かし、多種多様な珍味を効率的に生産しています。

沿革

1953年（昭和28年）：山中直次郎、山中勉の兄弟が海産物を原料とした珍味製造を開始し創業。
1955年（昭和30年）：有限会社五魚福を設立。
1966年（昭和41年）：初代社長山中直次郎が死去。山中勉が社長に就任。
1970年（昭和45年）：株式会社伍魚福に改組。
1989年（平成元年）：業界初の冷蔵珍味コーナー「チルド珍味シリーズ」を開発。
2006年（平成18年）：山中勉が会長、山中勧が社長に就任。
2013年（平成25年）3月：直営店「KOBE伍魚福阪神梅田店」を阪神百貨店梅田本店に開設。
2022年（令和4年）12月：直営店「伍魚福オツマミドコロ神戸三宮」を神戸交通センタービルに開設。
2023年（令和5年）8月：小田原市のかまぼこメーカー株式会社丸うと業務提携。
2024年（令和6年）3月：株式会社丸うを子会社化。

主な商品

くぎ煮: いかなごのくぎ煮は同社の登録商標。
ピリ辛さきいか天
一夜干焼いか

受賞歴

伍魚福は、その革新的な経営と地域社会への貢献が評価され、数々の賞を受賞しています。

2007年～2010年：ひょうご経営革新賞 奨励賞、推進委員会特別賞など
2009年：IT経営力大賞IT経営実践企業、関西IT百撰優秀賞
2011年：グッドカンパニー大賞優秀企業賞、関西経営品質賞奨励賞
2012年：関西経営品質賞優秀賞、ひょうご優良経営賞、おもてなし経営企業選
2015年：がんばる中小企業・小規模事業者300社
2018年：地域未来牽引企業
2020年：ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰
2021年：経営デザイン認証・ランクアップ認証
2022年：ひょうごプラチナ成長企業、日本経営品質賞奨励賞

テレビ番組

日経スペシャル カンブリア宮殿 (2015年12月17日): 「美味しすぎるツマミを続々開発！ユニーク珍味会社を生んだ父子鷹」として紹介されました。

まとめ

伍魚福は、独自のビジネスモデルと社員の創造性を活かし、珍味業界で独自の地位を築いています。消費者のニーズに応える商品開発力と、地域社会への貢献が高く評価されている企業です。

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