会津若松市立会津図書館

会津若松市立会津図書館の歴史と役割

会津若松市立会津図書館（あいづわかまつしりつ あいづとしょかん）は福島県会津若松市栄町に位置する公立図書館で、1903年に設立されました。この図書館は、日本で初めて公立図書館として文部省から認可を受けた施設であり、また東北地方における移動図書館専用車両を初めて導入したことでも知られています。

1. 創立から初代館舎の時代（1903-1946）

会津の図書館の歴史は、1893年に私立の若松図書館の開館に始まります。その後、1903年に今泉六郎らの尽力により、会津図書館共立会が設立され、同年7月には市立図書館として記念すべき初の認可を受けました。初代館舎は木造平屋建てで、蔵書数は4,039冊からスタートしました。開館当初は閲覧料を徴収し、館内での閲覧時間は夏季と冬季で異なりました。

2. 第二の時代：城東町への移転（1946-2011）

1946年、略歴中に市は会津物産館に移転しました。この新たな館舎には多様な機能が備わり、特に児童向けの「母と子のへや」が設けられ、地域社会のニーズに応える場となりました。その後、1969年には市立図書館として新たな建物に開館し、東北地方最大の市立図書館としての名声を確立しました。ここでは約100周年を迎え、数々の記念事業が実施されました。

3. 會津稽古堂時代（2011-現在）

2011年4月、会津若松市は中央公民館と図書館を併設する『會津稽古堂』を新築し、新たな「会津若松市生涯学習総合センター」として開館しました。この施設の中には図書館が設置され、近代的な設備を利用者に提供することが可能となりました。ここでは多様な学習および情報リソースが揃っており、地域住民の生涯学習の場として重要な役割を果たしています。

4. 現在の利用案内とサービス

会津若松市立会津図書館は、10時から19時まで開館しており、日曜・祝日は18時までの営業です。この図書館は、近隣地域に居住または通勤・通学している方々に対して、貸出サービスを提供しています。貸出可能冊数は図書が8冊、視聴覚資料（CD・DVD・ビデオ等）が2点までで、貸出期間は15日間です。また、図書館には車椅子やベビーカーの利用も配慮されており、誰にとっても使いやすい環境が整えられています。

移動図書館「あいづね」

移動図書館の歴史は1952年に始まり、ジープを使用した運行が定期的に行われるようになりました。1962年には専用車両が導入され、「あいづね」と名付けられました。これは万葉集から取られた名であり、地域の文化を大切にしながら、図書館のサービスを拡大していく特徴的な取り組みとして位置づけられています。

会津若松市立会津図書館は、過去の歴史を背景に未来を見据えた教育・文化の拠点として、地域住民に様々な情報や知識を提供し続けています。

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