佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、佐賀県佐賀市の嘉瀬川河川敷を主な会場として、毎年秋に開催されるアジア最大級の熱気球競技大会です。競技だけでなく、様々なイベントが開催され、多くの観光客で賑わいます。

歴史

その歴史は1978年、福岡県甘木市で始まった『バルーンフェスタ・イン九州』に遡ります。その後、開催場所の移転を経て、1980年に初めて佐賀で開催されました。1984年には国際大会となり、『佐賀インターナショナルバルーンフェスタ』と名称を変更、熱気球日本選手権も同時に開催されるようになりました。1989年にはアジア初となる熱気球世界選手権を開催し、117万人の観客を動員するほどの盛況ぶりでした。

佐賀空港の建設時には、バルーン飛行への影響が懸念されましたが、関係者の協議により、GPS搭載などの安全対策を講じることで共存が実現しました。1997年には再び世界選手権が開催され、107万人以上の観客を魅了しました。

2020年には、新型コロナウイルス感染症の影響により、大会史上初の中止となりましたが、代替イベントとして無観客での夜間係留やバルーン飛行が実施されました。2021年、2022年は国内選手限定で競技が実施されています。

概要

佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、熱気球競技大会としてアジア最大級の規模を誇り、毎年十数カ国から多くの選手が参加します。競技以外にも、熱気球の係留やライブ・コンサートなど様々な催しが行われ、佐賀市の年間観光客数の4分の1を占めるほど、地域経済に大きな影響を与えています。

競技は通常午前7時から行われるため、早朝から多くの観光客が集まります。会場周辺の道路は渋滞するため、公共交通機関の利用が推奨されています。競技は天候に左右されやすく、雨や強風などの悪天候の場合は中止となることもあります。

メイン会場となる嘉瀬川河川敷には、駐車場、出店やイベント会場が集まる「憩いの広場」、本部エリア、競技エリアなどが設けられています。「憩いの広場」には、飲食、土産物、ゲームなどを中心に毎年数百店舗が出店し、賑わいをみせます。

広域的な飛行

バルーンはメイン会場だけでなく、佐賀平野一帯を飛行します。練習飛行や競技飛行では、会場外を離陸地点やターゲットに指定することもあります。稲刈りが終わった田んぼは、着陸地点として利用されることが多く、佐賀の秋の風物詩となっています。大会終了後も、小規模な大会やイベントが開催され、熱気球ファンを楽しませています。

大会

佐賀インターナショナルバルーンフェスタでは、複数の公式大会が開催されます。

パシフィック・カップ：本大会各競技の総合成績を基に順位を競う大会。
熱気球日本選手権：当年の熱気球日本チャンピオンを決定する大会。
熱気球ホンダグランプリ：シリーズ戦の最終戦として開催される大会。
SAGAバルーンマスターズカップ：50歳以上の熱気球パイロットを対象とした競技大会。
* キー・グラブ・レース：低空飛行でポールに吊るされた「キー」を取る競技。

同時期開催イベント

会場内では、バルーンファンタジア、キッズデー、ラ・モンゴルフィエ・ノクチューンなどのイベントが開催されます。会場外でも、サガライトファンタジーや嘉瀬かかしまつりなど、様々なイベントが同時期に開催され、佐賀の秋を盛り上げます。

アクセス

自家用車、公共交通機関など様々なアクセス方法があります。大会期間中は、JR長崎本線に臨時駅「バルーンさが駅」が設けられ、会場へのアクセスが便利になります。佐賀市中心市街地と会場を結ぶシャトルバスも運行されます。

佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、熱気球の迫力と佐賀の魅力を満喫できるイベントです。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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