倉敷市立短期大学

倉敷市立短期大学について

倉敷市立短期大学（Kurashiki City College）は、1974年に岡山県倉敷市で設立された公立の短期大学です。もともとは1968年に「倉敷市立倉敷保育専門学院」として創立され、その後短期大学へと進化を遂げました。略称は「倉短（くらたん）」や「市短（いちたん）」が用いられています。

基本情報

この大学は岡山県内で唯一の公立短期大学であり、静かな高台に位置しています。男女共学で、保育学科と服飾美術学科の2つの本科学科と、2つの専攻科（保育臨床専攻と服飾美術専攻）を備えています。大学内では保育士や幼稚園教諭免許状を取得するための教育も行っており、特に保育学科は地域に密着した訓練に力を入れています。

学科とカリキュラムの特徴

倉敷市立短期大学の保育学科では、保育士資格と幼稚園教諭免許の取得が可能で、同学科の学生は倉敷市の会計年度任用職員としての活動も行いながら学ぶことができる制度が設けられています。

服飾美術学科には3つの専門コースがあり、学生はファッション、情報・ビジネス、デザインなどの分野を学ぶことができます。特に、進路支援が充実していて、就職や進学に対するサポートが手厚いことが、この学科の大きな特徴です。

• - ファッションコース
• - 情報・地域・ビジネスコース
• - デザイン・アートコース

また、執行機関として独立行政法人大学改革支援・学位授与機構に認定されているため、同大学の専攻科では、教育学および家政学の学士資格を取得することが可能です。このような特色ある教育を背景に、保育学科ではアメリカでの幼児教育研修が、服飾美術学科では海外のファッション研修が定期的に行われています。

学園生活と特色

地域に好かれる学生教育を実現するため、キャンパス内には「くららっこ」という子育て支援施設があります。この施設は地域の親子に利用され、同時に大学生の教育にも活用されています。

また、学生生活においては、幅広い部活動が行われています。「子どもの劇場」というクラブ活動は、1982年から続く伝統あるもので、数々の受賞歴があります。その他にも、運動系や文化系のクラブが多く存在し、学生同士の交流や意識の向上が図られています。

学園祭は毎年10月に開催され、保育学科の学生たちによる親子向けのイベントやファッションショーが行われ、地域交流の場ともなっています。特に学園祭の前の1週間は「デニムウィーク」として地域の特産であるデニムに関連したさまざまなイベントが催されます。

交通アクセス

倉敷市立短期大学へのアクセスは、JR瀬戸大橋線の児島駅から下電バスを利用し、「市立短大・翔南高校入口」バス停で下車後に徒歩5分の距離です。また、車でのアクセスも良好で、水島ICから約10分、児島ICからも同程度の時間で到着できます。

卒業後の進路

卒業生の進路は多岐にわたり、保育学科では保育園や幼稚園への就職が多く、服飾美術学科ではアパレル関連企業への就職が主流です。さらに、大学卒業後の編入学や進学も目指すことができ、多くの卒業生がさらに高い学びの場に進んでいます。特に海外連携として、アメリカのミズーリ大学カンザスシティ校教育学部との協定も結ばれており、国際的な視野を持った教育が提供されています。

このように、倉敷市立短期大学は地域に根ざした教育と、学生の成長を支援する特徴的な環境を整えています。

もう一度検索