児島駅

児島駅：ジーンズの街の玄関口

児島駅は、岡山県倉敷市児島駅前一丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）と四国旅客鉄道（JR四国）が共用する本四備讃線（瀬戸大橋線）の駅です。瀬戸大橋の本州側の起点駅という重要な役割を担い、多くの乗客で賑わう、岡山県南部における主要駅の一つとなっています。

駅の概要と歴史

1988年3月20日、瀬戸大橋開通を記念して開業しました。当初は瀬戸大橋博覧会の観客輸送を目的とした先行開業でしたが、その後、本四備讃線の開通に伴い、正式に途中駅となりました。

本州と四国を結ぶ重要な拠点であることから、JR西日本とJR四国の境界駅にも指定されています。駅施設の管理運営はJR西日本が行っていますが、JR四国専用の乗務員詰所もホーム上に存在します。

かつては、乗務員の交代駅ではなく、JR西日本の乗務員が多度津駅まで、JR四国の乗務員が岡山駅まで乗務するケースもありました。これは瀬戸大橋上の騒音問題への対応策として、一部特急列車を減速運転させる代わりに、児島駅を通過させていたためです。しかし、特急列車の車両更新に伴い減速運転が解消され、現在では全列車が児島駅に停車します。

2019年3月からは岡山方面行きの普通列車は児島駅発着となり、四国方面への普通列車は廃止されました。そのため、宇野線・瀬戸大橋線の普通列車のみを利用する場合は、児島駅で乗り換えが必要です。

2015年には、ジーンズ発祥の地である児島をアピールするため、駅名に「ジーンズステーション」の愛称が付けられ、駅構内はジーンズ柄のラッピングで彩られています。

2023年にはみどりの窓口が営業を終了し、みどりの券売機プラスが導入されました。

駅構造と設備

児島駅は、島式ホーム2面4線を有する高架駅です。ホーム有効長が長く、かつては8両編成を超える寝台特急も停車していました。定期客車列車の廃止に伴い、ホームのかさ上げ工事が行われ、バリアフリー化も進められています。

駅構内には、自動券売機、みどりの券売機プラス、エレベーターなどが設置され、利用者の利便性向上に配慮されています。

利用状況と周辺環境

児島駅は、かつて塩田跡地であった場所に建設され、周辺は駅開業を契機に整備された新しい市街地です。現在では多くの商業施設が立ち並び、賑やかな商業地区となっています。

駅西口には、将来的な四国新幹線建設を見据えた広場があり、現在駐車場やバス待機場として利用されています。

駅周辺の見所としては、江戸時代の塩田開発で名を馳せた野﨑家旧宅や、児島[[競艇場]]、鷲羽山ハイランドなどがあります。

交通アクセス

駅周辺には、下津井電鉄バスが運行する路線バスが多数乗り入れており、倉敷駅や近隣の観光地へのアクセスが可能です。かつては新宿行きの夜行高速バスも運行されていましたが、現在は廃止されています。

隣の駅

JR西日本 瀬戸大橋線
上の町駅 - 児島駅
JR四国 瀬戸大橋線
児島駅 - 坂出駅

まとめ

児島駅は、瀬戸大橋の開通と共に発展してきた、本州と四国を繋ぐ重要な交通拠点です。「ジーンズの街」児島の玄関口として、地域の活性化に大きく貢献しています。今後も、四国新幹線計画など、今後の発展が期待される駅です。

もう一度検索