倉敷翠松高等学校

倉敷翠松高等学校の概要

倉敷翠松高等学校（くらしきすいしょうこうとうがっこう）は、岡山県倉敷市平田にある私立の高等学校です。この学校は、1884年に片山石によって創立され、当初は和裁塾「翠松舎」としてスタートしました。名称の「翠松」は、論語から由来されており、学校の理念として大切にされています。なお、同名の学校法人とは無関係です。

沿革

倉敷翠松高等学校は、長い歴史を持つ学校です。1884年には岡山市天瀬で「翠松舎」として開校しました。その後、1950年には「片山女子高等学校」に改称し、1957年には現在の倉敷市平田に新校舎が建設され、普通科が設けられました。さらに1960年には商業科が開設され、1970年には裏千家家元の支援を受けて茶道教育が正式にカリキュラムに取り入れられました。

現在の名称である「倉敷翠松高等学校」は、1973年に改称されました。1983年には創立100周年を迎え、1988年には衛生看護科が設置され、4学科体制に移行しました。その後、1992年には看護専攻科が開校され、1999年には看護科を残して共学化を果たしました。2002年には看護科が5年制となり、現在に至ります。

基礎データとアクセス

【所在地】岡山県倉敷市平田155
【アクセス】JR山陽本線倉敷駅から徒歩15分、または両備バス平田口バス停から徒歩3分。

設置学科

倉敷翠松高等学校では、以下の学科が設置されています：

• - 普通科

- 特別進学コース
- 進学コース
- 創学コース

• - 商業科

- 情報コース
- 会計コース
- 流通コース

• - 生活科学科

- 服飾コース
- 食物コース
- 生活コース

• - 看護科

学校の象徴や行事

校歌と制服

校歌は佐藤末治の作詞、大月宗明の作曲によるもので、学校のアイデンティティを象徴しています。2012年にはブレザーが新たな制服として採用され、2011年の生活科学科の授業から生まれました。

学校行事

年間を通じて行われる主な学校行事には、以下があります：

• - 4月: 入学式
• - 9月: 翠松祭（体育祭・文化祭）
• - 3月: 卒業式

部活動

部活動も活発で、運動部にはサッカー、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、卓球、ソフトテニス、陸上競技、剣道、ライフル射撃、少林寺拳法、水泳、硬式野球が含まれています。文化部ではダンス、吹奏楽、合唱、茶道、写真など多彩な活動が展開されています。なお、かつては全国的に珍しいスケート部が存在しましたが、現在は廃部になっています。

著名な出身者

倉敷翠松高等学校は、多くの著名人を輩出しています。歌手の葛城ユキ、元バレーボール選手の白井貴子、フィギュアスケート選手の髙橋大輔や町田樹など、さまざまな分野で活躍している卒業生がいます。また、タレントのまつきりなやMEGUMI、プロボクサーのユーリ阿久井政悟などもこの学校の出身です。

これらの情報からも、倉敷翠松高等学校が多様な教育課程を提供し、歴史と伝統を大切にしながら、新しい時代のニーズにも対応していることがうかがえます。

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