光村推古書院

光村推古書院株式会社について

光村推古書院株式会社は、京都府京都市に位置する出版社で、カルチュア・コンビニエンス・クラブグループの一員です。この会社は、伝統的な出版文化を重んじつつ、現代のニーズにも応える決意を持って活動しています。特に、2012年には京都商工会議所から「創造的文化産業（クリエイティブ産業）モデル企業」に認定され、その独自の視点と革新性が評価されたことが示しています。

会社の受賞歴

光村推古書院は、篠山紀信による『篠山紀信写真集 KABUKI by KISHIN』を出版し、2018年には第52回造本装幀コンクールで日本書籍出版協会理事長賞を受賞しました。この受賞は、出版社が単なる書籍制作にとどまらず、芸術的な価値を重視し、デザインや製本技術の向上にも注力していることを示しています。

沿革

光村推古書院の歴史は、1887年に遡ります。この年、本田寿次郎により創業された本田雲錦堂がその起源です。最初は錦絵の版元として活動を開始しました。後に、同じく版元であった山田芸艸堂との合併により、芸艸堂として展開しました。第二次世界大戦の影響により、1942年に戦時統合が行われ、大雅堂に統合されるという困難な状況を経ましたが、戦後の1947年には本田寿次郎が独立し、推古書院を設立したのです。

1958年には、寿次郎の子である本田欽三がこの推古書院を受け継ぎ、光村推古書院という名の新たな組織を設立しました。この新たなスタートにより、美術出版社としての道を歩み始め、画集や図案集などの特化した出版物を手がけてきました。

現在の取組み

光村推古書院は、これまでの豊かな経験を活かし、現代のアートシーンに貢献し続けています。厳選されたテーマや作品を通じて、アーティストやデザイナーとのコラボレーションを行い、質の高い出版物を提供するために励んでいます。また、出版物を通じて文化の発展に寄与する姿勢は、多くの支持を集めています。

総括

光村推古書院は、百年以上の歴史を有し、時代の変化に柔軟に対応しながら、その独自の色を保ちつつ出版事業を展開しています。アートと文化を結びつける役割を担い、新たな価値を創造していく出版社として、今後の活動も注目されるところです。今後も、光村推古書院はその使命を果たし続けることでしょう。

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