全日本私立幼稚園連合会

全日本私立幼稚園連合会について

全日本私立幼稚園連合会（略称：全日私幼連）は、東京都千代田区に本部を構える私立幼稚園及び私立特別支援学校幼稚部の園長や教育機関の代表者などで構成される任意の団体です。加盟している幼稚園の数は約7700園におよび、全国各地の私立教育の発展に寄与しています。

設立の経緯

本連合会は、1984年4月23日、3つの団体—日本私立幼稚園連合会、全国学校法人立幼稚園連合会、全国私立幼稚園連盟が統合されて設立されました。この団体の主な目的は、私立における就学前[[教育]]に関する調査研究やその振興です。また、名称に“幼稚園連合会”とあるものの、一部の認定こども園も参加しています。

主な活動内容

全日私幼連は、加盟園が提供する教育の質を向上させるための多様な活動を展開しています。具体的には、カリキュラムの改善や教師の研修、教育に関する情報の提供などを行い、私立幼稚園における教育環境の向上を目指しています。さらに、加盟園同士の交流を通じて、経験や知見の共有を促進することも重要な役割の一つです。

不祥事とその影響

近年、全日私幼連は不祥事に直面しました。2021年3月、団体の基金から不正に約4億円を出金したとして、前会長と前事務局長が業務上横領及び私文書偽造の容疑で刑事告訴されました。2022年7月には、700万円を着服したとして両者が逮捕され、その後さらに800万円や3500万円を着服した疑いでの再逮捕を経て、法的な処分が下されました。特に前事務局長は、横領した資金を交際関係にある女性とのフランス旅行やブランド品の購入に充てていたことが明らかになりました。

2022年12月、東京地方裁判所は元会長に対し、有印私文書偽造の罪で懲役1年6ヶ月、執行猶予3年を言い渡しました。また、元会長らが国家公務員倫理規程に違反する接待を受けていた件に関しても、文部科学省は2022年8月26日に6名に対して減給の懲戒処分を行いました。2023年9月20日には、元事務局長がより厳しい処分として懲役4年6ヶ月の判決を受けました。このような不祥事は、私立幼稚園に対する信頼を損なう結果となり、今後の運営体制の見直しが求められています。

組織構成

全日私幼連は、日本全国47都道府県の私立幼稚園団体で構成されています。これにより、各地域の特性やニーズに応じた教育活動が行える体制が整えられています。私立幼稚園にて特色ある教育を実現するために、今後も重要な役割を果たし続けることでしょう。

まとめ

全日本私立幼稚園連合会は、私立幼稚園と特別支援学校幼稚部の運営支援を行う重要な団体です。設立以来の活動を通じて、私立教育の質の向上を目指しているものの、近年の不祥事がその信頼性に影を及ぼしています。これからの運営改善が期待されると同時に、加盟園の教育が一層進展することを願っています。

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