八雲立つ

『八雲立つ』について

『八雲立つ』は、樹なつみによる日本の漫画作品であり、1992年から2002年にかけて白泉社の月刊少女[[漫画]]雑誌『LaLa』に連載され、2019年にはシリーズ累計発行部数が600万部に達しました。この作品は、1997年度に第21回講談社漫画賞を受賞し、その影響力は漫画界でも大きなものとなりました。また、1997年には全2巻のOVA、1997年と1999年には7枚のドラマCDが制作されています。そして、2018年からは続編である「八雲立つ 灼」の連載が開始されており、今なお多くのファンに支持されています。

物語のあらすじ

物語は、東京に住む普通の大学生、七地健生が舞台取材のために島根県の道返神社を訪れるところから始まります。彼は代々の家に伝わる飾太刀を神社に奉納しようと考えています。その神社では、次期宗主である布椎闇己のための秘祭である神和祭が行われており、健生は意図せず禁域に迷い込み、祭りの最終儀式を目撃します。そこで闇己は、宗主の証である神剣を前宗主から受け取り、1700年もの間、古代出雲族の怨念を昇華させるために6本の神剣を集める使命を告げられます。このことから、健生の人生は大きく変わることになります。彼は闇己と深い関わりを持ちながら、神剣探しの旅に巻き込まれていきます。

登場人物

布椎闇己

闇己は本作の主人公で、出雲に伝わる布椎神道の巫覡の家系に生まれた17歳の少年です。彼は剣術や神事に秀でており、負の巫覡としての特異な能力を持っています。性格は偏屈でありながら、仲間を思いやる一面も見せます。彼の過去や出自は複雑で、物語を通して成長していきます。

七地健生

もう一人の主人公であり、早稲田大学に通う大学生です。真面目で優しい性格ですが、闇己との出会いによって波乱に満ちた人生が始まります。彼は自身の血筋にさまざまな秘密を持ち、淡い友情や恋愛も描かれています。

続編『八雲立つ 灼』

続編の「八雲立つ 灼」は、2018年4月から月刊誌『MELODY』に連載されており、新たな物語が展開されています。主人公たちは成長し、新たな仲間や敵と出会いながら、さらに不思議な空間での冒険を続けています。続編では、過去のキャラクターたちも再登場し、物語はさらに深化しています。

影響と評価

『八雲立つ』は、その複雑なストーリーと魅力的なキャラクターによって多くの読者に愛され続けており、さらには多メディア展開もされている点が評価されています。特に神話や伝説を取り入れた作品の魅力は、ただのファンタジーを超えて、文化や宗教の側面でも興味を引く内容となっています。これからも新たな物語が描かれることに期待が寄せられています。

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