共同ピーアール

共同ピーアール株式会社は、1964年に創業した日本を代表する独立系のPR会社です。業界内では最大手の一つとして知られ、長年にわたり多くの企業の広報活動を支援してきました。2005年にはPR会社として初めてJASDAQ（現:東京証券取引所JASDAQスタンダード市場）に上場を果たし、その実績と信頼性を確固たるものにしています。

企業としての特徴

共同ピーアールは、創業者の大橋栄が掲げた「世論を形成する」という理念のもと、社会を巻き込むような大規模なPR戦略を得意としています。特に、新しい言葉や概念を社会に浸透させる手腕に長けており、「カラーシャツ」や「消費者金融」といった言葉を一般に広めた事例は、その代表例と言えるでしょう。

同社は、電通PR、プラップジャパンと並び、日本の三大PR会社の一つとして認知されています。老舗企業としての安定した顧客基盤を持ち、大手企業との取引が多いのも特徴です。社名が「共同PR」と表記されることもあるため、複数企業による共同のPR活動と誤解されることもありますが、これは独立した企業名です。

沿革

共同ピーアールの歴史は、日本のPR業界の発展と深く関わっています。以下に主な沿革をまとめます。

1964年: 会社設立。この年が、同社のPR活動の始まりとなります。
2005年: JASDAQ市場に上場。PR会社として初の快挙を達成。
2011年: 資金流用問題が発生し、創業者である大橋栄氏が社長を退任。山田明氏が社長に就任。
2012年: 上村巍氏が社長に就任。
2014年: 大橋栄氏から株式譲渡が行われ、筆頭株主が新東通信株式会社に交代。
2015年:
業績不振を受け、新東通信から株主提案が出される。会社側は反対し、委任状争奪戦が発生。
株主総会で新東通信の株主提案が可決。既存役員に加え、新東通信からの役員が選任。
新東通信の谷鉄也氏が代表取締役に就任し、同年度に黒字化を達成。
2016年: 地域特化型のインフルエンサーサービスを開始。地域に根ざしたPR活動を強化。
2017年:
創業者である大橋栄氏が逝去。寛永寺で合同葬が執り行われる。
アジアとアフリカを結ぶビジネスプラットフォーム「AA20」を設立。
2018年:
インフルエンサーマーケティング会社のVAZと資本提携。
1対3の株式分割を実施。
中国の大手電子決済プラットフォームLAKALA社と一次代理店契約を締結。
2020年:
経済評論家の池田健三郎氏を所長に迎え、共同ピーアール総合研究所（PR総研）を再編。
「みんなで考えるSDGsの日（3月17日）」を制定。
2021年: 本社を現在地に移転。
2022年:
VAZを子会社化。
株式会社キーウォーカーを子会社化。

近年の動向

近年では、インフルエンサーマーケティングやデジタルPRにも注力し、時代の変化に対応した広報戦略を展開しています。また、SDGsへの貢献にも積極的に取り組み、「みんなで考えるSDGsの日」を制定するなど、社会的な課題解決にも貢献しています。

共同ピーアールは、長年の歴史の中で培ってきたノウハウと、新しい技術や手法を積極的に取り入れることで、これからもPR業界を牽引していく存在となるでしょう。

関連リンク

共同ピーアール
共同ピーアール総合研究所（PR総研）

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