内山まもる

内山まもるの漫画家としての足跡

内山まもる（うちやま まもる）は1949年1月16日に日本の茨城県で生まれる。彼は主に漫画家として知られ、多くの人気作品を手掛けた。彼の本名は内山守であり、趣味としてゴルフ、釣り、オートバイ、カメラ、アウトドアを楽しんだ。

漫画家への道

内山は農家の長男として育ち、家業を継ぐことが期待されていた。しかし、彼は当初漫画家になるつもりはなかった。中学を卒業した際、姉が彼の漫画を勝手にタツノコプロに応募したことがきっかけで、内山はそこで2年間働くことになる。タツノコではアニメ部門に配属され、作画スタッフとして経験を積んだ。彼はその後、潮出版社からの誘いを受け、初めて漫画を公開する.

1968年には『希望の友』誌に発表した『チェ・ゲバラ』でデビューを果たし、その才能を広く知らしめる。以降、小学館からの誘いで『ジャンボーグA』の連載を開始し、内山はこれを自身の漫画家デビューと捉えた。

ウルトラマンシリーズとの関わり

シリーズものとして特に知られる作品には、ウルトラマンシリーズがある。小学館から「ウルトラマンを描いてみないか」という提案を受け、内山はタツノコを退社し、そのまま独立した。熱い情熱をもって、ウルトラマンのキャラクターやストーリーを作り上げ、小学館の学年別学習雑誌やコロコロコミックを通じて多くの読者に届けた。特に『帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラマンA』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』など、さまざまなシリーズを監修し、自身のスタイルで描いた作品は次々とヒットしていく。

1975年には『さよならウルトラ兄弟』の連載を開始。これが後に『ザ・ウルトラマン』と改題され、続編としてコロコロコミックで再掲載されると、ウルトラブームに大きく貢献した。この作品で内山の人気は急上昇し、彼の名は漫画界に広く知られることとなった。

プロ野球漫画への挑戦

内山はウルトラマンのお蔭で成功を収めた後、「人間を描きたい」と新たな挑戦としてプロ野球漫画に取り組むようになる。1976年から『リトル巨人くん』を連載し、これもまたヒット作となり、彼の漫画キャリアを支える柱となった。続いて、またプロ野球をテーマにした作品を生み出し、他にも『燃えろ!クロパン』や『番外甲子園』など様々な作品を次々と発表していく。

コンビ作や青年誌への進出

1983年以降、内山は青年誌にも進出し、作家の高橋三千綱と組み『こんな女と暮らしてみたい』や『風と剣』などの作品を発表。多くのジャンルに挑む中でも特にゴルフ漫画に力を入れ、人気を博した。

後期の作品と晩年

2007年から2010年にかけては新たなウルトラマン漫画を連載し、晩年も漫画を執筆し続けた。2011年12月1日、内山は自宅にて62歳で亡くなったが、彼の作品は今なお多くのファンに親しまれている。

2021年には、『ウルトラマン』シリーズの55周年を祝う単行本が刊行され、彼の未収録作品も収められた。内山まもるは日本の漫画界に多大な影響を与えた名作家として、多くの人々の心に残り続けるであろう。

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