ジャンボーグA

ジャンボーグA

『ジャンボーグA』は、1973年１月17日から同年12月29日までNET系列で放送された特撮テレビ番組で、毎日放送と円谷プロダクションの共同制作によるものです。全50話からなる本作では、地球を守るために派遣された巨大ロボットが主役として登場し、様々な敵と戦う様子が描かれています。

あらすじ

物語は、地球から15光年離れたグロース星からやってきたグロース星人が地球侵略を開始するところから始まります。民間航空会社のパイロットである立花ナオキは、グロース星人の仕業で兄を亡くし、復讐心に駆られています。そこへ、エメラルド星人が彼に巨大ロボット「ジャンボーグA」を託し、地球を守るための力を与えます。ナオキは、このロボットに変身し、防衛隊である「PAT」と共に激しい戦闘を繰り広げます。

物語が進むにつれ、ナオキは成長し、最初は復讐心からくる行動が多かったものの、徐々に他者との協力や冷静な判断を学び取ります。ロボットだけでなく、彼の愛機セスナ機からも変身するという設定が、彼のパーソナリティを象徴しています。

制作背景

本作は、円谷プロ創立10周年記念として制作され、視聴者にシンプルなヒーローアクションを提供することが目的でした。企画の原型は1966年に遡り、当時のヒーロー企画との関連が深いものとなっています。また1973年には、タイでも放送され人気を博し、「ジャンボーグA&ジャイアント」という映画も製作されました。

登場キャラクター

• - 立花ナオキ: 物語の主人公で、大気圏や宇宙での戦闘に挑む青年。兄の死を乗り越えて成長していく。
• - 立花信也: ナオキの亡き兄で、PATの初代隊長。兄の教えがナオキの成長に影響を与える。
• - 立花茂子: 信也の妻で、ナオキの義姉。息子和也と共にナオキを支える。
• - PAT（地球パトロール隊）: 地球を守るために結成された組織で、多くの隊員が登場し、ナオキと共に戦います。

物語にはナオキの成長だけでなく、PAT隊員たちの友情や絆、そして彼らが直面する数々の試練が描かれており、視聴者は彼らの熱い戦いに引き込まれます。特に後半には当時流行していたオカルト要素も取り入れられ、敵のデザインも幻想的なものが増えていきます。

スタッフと主題歌

音楽は菊池俊輔が手掛け、主題歌は「ジャンボーグA」が有名. 放送中は多くのファミリー層に愛されたこの作品は、特撮の新たな可能性を示し続けています。近年、ジャンボーグAはさまざまなメディアに影響を与え、多くのファンによって語り継がれています。

このように『ジャンボーグA』は、特撮テレビ番組の金字塔として、ヒーロー物の人気を確立した作品なのです。

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