内竜也

内 竜也（うち たつや）

内竜也は、1985年7月13日生まれで、神奈川県川崎市川崎区を故郷とする元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投右打のスタイルを持ち、千葉ロッテマリーンズに所属していました。加えて、読売ジャイアンツの外野手であるオコエ瑠偉とは親戚関係にあります。

来歴・人物紹介

プロ入り前のキャリア

内は川崎市で育ち、地元にあった川崎球場の近くで少年時代を過ごしました。小学校の頃には、実兄の影響を受けて軟式野球を始めましたが、中学入学時には、野球部の坊主頭のルールに抵抗し、バスケットボール部に所属しました。しかし、体育祭を経て丸刈りになったことをきっかけに、軟式野球部へ転部。すぐにエースとなり、中学3年時には川崎市大会での優勝も果たしました。

その後、神奈川県立川崎工業高校に進学し、145km/hの速球と変化球を武器に「神奈川公立三羽烏」の一人として名を馳せました。高校3年生の夏には、全国高等学校野球選手権神奈川大会では素晴らしい成績を残しましたが、甲子園出場は叶いませんでした。

2003年のNPBドラフトでは、千葉ロッテマリーンズから1位指名を受け、契約金7,200万円、年俸700万円で入団することが決まりました。入団当初は、その才能を高く評価され、期待を背負ってのプロ生活が始まりました。

ロッテでの活動

2004年には、一軍デビューを果たし、少ない登板ながらも魅力を見せつけました。イースタン・リーグではクローザーとしての役割を担い、10セーブを挙げて見事な成果を残しました。しかし、2005年は一軍の活躍には恵まれず、主に二軍でのプレーに終始しました。

2006年以降は、徐々に一軍の舞台にも姿を見せ、特に2007年にはクローザーとして日本代表に選ばれるほどの力を発揮しましたが、シーズン終了後には右肩の手術を受けることになり、復帰に苦しむことになります。

逆境からの復活

平成21年（2009年）は、待望の一軍再昇格を果たし、記念すべき試合でセーブを挙げるなど活躍を遂げました。2010年には日本シリーズ制覇に貢献し、その後も得点の多い試合での好投を続けますが、度々のケガに悩まされました。それでも、2016年には10年ぶりの開幕一軍入りを果たし、パフォーマンスを発揮することに成功しました。

クローザーとして

2017年には一軍に帯同し、故障にも見舞われることなく活躍し、自己最高の5勝を達成。2018年はクローザーとして定着し、オールスターゲームにも出場しましたが、シーズン後半は不調に悩まされました。2019年は再び手術を受け、2020年には契約を更新したものの、登板の機会が得られないままシーズンを終えることとなりました。

引退とその後

2021年、内は現役引退を表明しました。YouTube channel「うっちんチャンネル」を開設し、プロ野球解説者や指導者として新たなキャリアを歩み始めました。現在は若い選手への指導にも力を入れつつ、野球界に貢献し続けています。

選手としての特徴

内の最大の武器は、154km/hに達する速球と、2種類のスライダーです。数回の手術を経験しながらも、選手としての情熱を持ち続けました。引退後も多くのファンから愛され続けており、「本当に幸せな野球人生でした」と語った言葉は、多くの人々に深い印象を残しています。

彼のキャリアは波乱に満ちていましたが、内竜也は今も野球界にとって重要な存在であり続けています。

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