『冒険!イクサー3』の世界観
『冒険!イクサー3』は、
1990年9月25日に発表された全6話構成の
OVA作品です。前作『戦え!!イクサー1』のストーリーを受け継ぎつつ、時間軸は数十年後の未来へとスライドしています。
ストーリー概要
物語は、悪の支配者ビッグゴールドの消滅を果たした
地球人である加納渚が、今度は孫の霞渚と共に新たな敵、ネオス・ゴールドと戦う姿を描いています。イクサー1の
妹にあたるイクサー3は霞渚をパートナーとして選び、ネオスとの壮絶な戦いに立ち向かいます。この作品では、新たな邪悪の力がたくさんの試練をもたらし、主人公たちは成長していく過程が繊細に描かれています。
作品の特徴
従来のホラーやスプラッタの要素は薄れ、アクションに重きを置いた本作は、
特撮作品へのパロディを抑え、真っ直ぐなアクションを推進した内容に再構築されています。総監督の平野俊弘が語るように、前作とは全く異なる作風を模索する試みが見られました。特に、主役のイクサー3には人気女子プロレスラーのキューティー鈴木が声優として起用され、彼女のキャラクター表現と成長が作品の魅力を引き立てています。
主要キャラクター
物語の中心となる少女で、本作の主人公です。年齢は10歳前後で、無邪気ながらも戦士として成長する姿が描かれています。戦闘スタイルとしては肉弾戦を得意にし、必殺技「イクサー・ボム」で敵に挑みます。彼女の成長が、物語全体を通じての重要なテーマです。
加納渚の孫であり、イクサー3のパートナーです。頭脳明晰な性格で、イクサー3を支えています。自身の祖母の壮絶な戦いの記憶を受け継いでおり、感情豊かで芯の強いキャラクターです。
渚の親友で、共に戦うことになる少女です。少々精神的に脆い一面を持ちつつも仲間と共に成長していく姿が描かれています。
月面基地での仕事を通じて仲間たちと関わる少年。彼もまた、情熱的な性格を持ちつつ、思い悩むシーンが見られます。
- - ロブ・温和 (声: 江原正士) & キャンディ・バーツ (声: 篠原恵美)
勢力の指導者同士であり、艦の操艦や戦況分析を担う二人。恋人でもあり、恋愛模様も一部に影響を与えています。
ネオス勢力とそのキャラクター
新たな敵であるネオス・ゴールドとその配下の四天王たちも物語に深みを加えます。特に、彼らの多様な個性とそれに対抗する主人公たちとの対決が、物語の面白さを際立たせています。アトロスなど、新たな戦士たちの存在が主人公たちに試練をもたらし、物語全体に緊迫感を与えています。
制作スタッフと主題歌
本作品はAICが制作しており、監督を務める平野俊弘を中心に、音楽には工藤崇が起用されています。オープニングテーマ「-誓い- ICZER3」や各話のエンディングテーマも印象深く、作品の雰囲気を高めています。
まとめ
『冒険!イクサー3』は、アクション、成長、友情、戦いが織り成す感動的な物語であり、独自の世界観を持った作品として多くのファンに愛されています。物語の中で描かれるキャラクターたちの成長や戦いは、老若男女を問わず楽しめる内容となっています。