分度器

分度器は、角度を測定するための文房具であり、その形状は半円形と全円形の2種類に大別されます。半円形のものは「半円分度器」、全円形のものは「全円分度器」と呼ばれています。

基本的な使用法

半円分度器には0度から180度までの目盛りが刻まれており、全円分度器には0度から360度までの目盛りが刻まれています。しかし、180度を超える角度（優角）は、必ず180度未満の角度（劣角）を同時に形成するため、半円分度器でも簡単な計算によって優角を測定できます。そのため、半円分度器の中には、計算の手間を省くために180度から360度の目盛りを併記しているものも多く存在します。

半円分度器

一般的に広く知られているのは、半円形の分度器です。小学校の算数の授業から使用され、スーパーマーケットやホームセンター、コンビニエンスストアなどでも容易に入手できます。半円の直径部分は定規として使用できるものが多く、長さの計測用として目盛りが刻まれているのが一般的です。

全円分度器

全円分度器は、主に製図用途で使用され、文房具専門店でのみ入手可能なことが多いです。土地家屋調査士など、作図試験を必要とする資格試験の受験者には一定の需要があります。

材料

分度器の材料は、透明なプラスチックが一般的ですが、木製、アルミ、ステンレス、黄銅などの金属製のものも存在します。学校の授業では、遠くからでも目盛りがはっきりと見えるように、大型の分度器が使用されることもあります。また、黒板やホワイトボードに大きな図を描く際にも、大型の分度器が便利です。

特殊な分度器

通常の分度器以外にも、特殊な用途に特化した分度器があります。

立体分度器: 立体の角度を確認するためのもので、建築やデザインの分野で使用されます。
方位分度器: 家相を見るために使用される分度器で、方位磁針と組み合わせて使われることが多いです。
パッチワーク用分度器: パッチワークを作成する際に、正確な角度を測るための分度器です。

関連する文房具

分度器を使用する際には、以下の文房具も併用されることがあります。

コンパス: 円を描いたり、円弧を描いたりする際に使用します。分度器と組み合わせて図形を描くことがあります。
定規: 直線を引いたり、長さを測ったりするために使用します。分度器と合わせて使うことで、より正確な図を描くことができます。
製図用品: 製図を行う際に使用される専門的な文房具で、分度器と合わせて使用することで、より精密な図面を作成することができます。

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