前田顕蔵

前田顕蔵：秋田ノーザンハピネッツを率いる名将の軌跡

前田顕蔵（まえだ けんぞう、1982年6月27日 - ）は、大阪府出身のプロバスケットボール指導者です。現在、Bリーグ・B1に所属する秋田ノーザンハピネッツのヘッドコーチとしてチームを牽引しています。

バスケットボールとの出会いと海外での挑戦

小学校4年生の時にバスケットボールを始めた前田は、大商学園高等学校卒業後に渡米し、ネブラスカ州立大学カーニー校に進学しました。アメリカでの経験は、彼のバスケットボールに対する視野を広げ、指導者としての土台を築きました。

指導者としてのキャリア

帰国後、ヒューマンアカデミーアシスタントコーチを経て、2008年にbjリーグの高松ファイブアローズ（現：香川）のアシスタントコーチ兼通訳に就任。同時に同チームのバスケットボールスクールコーチも務めました。2011年7月には、金澤篤志前ヘッドコーチの退任を受けてヘッドコーチに昇格。就任1年目は苦戦を強いられたものの、2年目にはチームを立て直し、勝利数を大幅に増加させました。2014-15シーズンには、高松を6シーズンぶりのプレイオフ出場に導き、その手腕を発揮しました。

秋田ノーザンハピネッツでの躍進

2015年8月、秋田ノーザンハピネッツのアシスタントコーチに就任。2019年6月にはヘッドコーチに昇格し、チームを新たな高みへと導きました。特に、3シーズン目の2021-22シーズンには、秋田を初のチャンピオンシップ進出に導き、その指導力を証明しました。

日本代表チームへの貢献

前田は、日本代表チームの活動にも積極的に参加しています。2018年には、FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選に向けた男子日本代表チームのサポートコーチ兼通訳として帯同。2021年の東京オリンピックにも参加し、日本代表をサポートしました。

指導哲学と人物像

高松でヘッドコーチを務めていた際、コーチングで目標・参考にしている人物として、ネブラスカ大学カーニー校時代の監督とNBA・シカゴ・ブルズHCのトム・ティボデューを挙げています。彼の指導は、緻密な戦略と選手への深い理解に基づいています。秋田では、限られた予算の中でチームのディフェンス力を向上させ、その手腕は日本代表ヘッドコーチからも高く評価されています。

私生活では、妻と4人の子供を持つ父親でしたが、妻は闘病の末に2022年9月に亡くなりました。家族を大切にする一面も持ち合わせています。

前田顕蔵は、その情熱と指導力で、秋田ノーザンハピネッツを更なる高みへと導くことが期待されています。

外部リンク:
前田顕蔵 (@kenzo627) - Instagram
前田顕蔵 (@Kenzo627) - X（旧Twitter）
前田顕蔵 (kenzo.maeda.92) - Facebook
高松ファイブアローズ公式サイトインタビュー
* バスケプラスインタビュー

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