加々美高浩

加々美高浩について

加々美高浩（かがみ たかひろ）は1962年2月6日生まれの日本のアニメーター及びキャラクターデザイナーで、神奈川県横浜市に生まれ育ちました。彼は現在スタジオ潮風に所属し、以前はゆめ太カンパニーやスタジオコクピットでも活動していました。

影響を受けたもの

彼のアニメーションスタイルは、特に手の表現に重点を置いています。これは、子供の頃に観たブルース・リーの映画が大きな影響を与え、その手の動きが心に残ったことから来ていると語られています。この体験を通じて、彼は自らのアニメーション作品にも手の動きを重要視したキャラクター表現を取り入れるようになりました。加々美氏は、彼の思想と技術に強い影響を与えたアニメーターとして荒木伸吾を挙げています。

参加作品

テレビアニメ

加々美高浩は、数多くのテレビアニメに参加しています。1983年に「愛してナイト」で動画業務をスタートした後、彼は1984年の「Gu-Guガンモ」や1988年の「闘将!!拉麺男」では原画を手がけました。その後も、1991年の「ゲッターロボ號」、1993年の「SLAM DUNK|SLAM_DUNK」や「美少女戦士セーラームーン」、そして1996年の「地獄先生ぬ〜べ〜」など、多彩な作品で彼の才覚が発揮されました。特に「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」ではキャラクターデザインやモンスターデザインも担当し、その後も様々な続編やスピンオフ作品でそのデザインが継承されています。最近では2024年に公開予定の「ぶっちぎり?!」にも関わっています。

劇場アニメ

加々美氏は劇場版アニメでも活躍しています。1986年の「トランスフォーマー ザ・ムービー」から始まり、1998年の「銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー」ではキャラクターデザインと作画監督を務め、他の作品でも原画を担当するなど、多くの名作に貢献しました。近年では2020年の「魔女見習いをさがして」や「ジョゼと虎と魚たち」など、感情豊かな作品での作画も印象的です。

OVA・ゲーム・その他

OVA作品においても、彼の仕事は非常に幅広いです。特に1999年の「地獄先生ぬ〜べ〜 史上最大の激戦!絶鬼来襲!!」ではキャラクターデザインと原画を担当しました。また、1992年のゲーム「魔法の少女シルキーリップ」でも原画を手がけるなど、アニメ以外のメディアでもその才能を発揮しています。

著作と影響

加々美高浩は自身の技術を広めるための著書も執筆しています。2019年には「加々美高浩が全力で教える「手」の描き方」、2022年には「加々美高浩がもっと全力で教える「スゴい手」の描き方」を出版し、手の描画技術について詳しく解説しています。

結論

加々美高浩は、彼の特異なスタイルと確かな技術で、アニメーションの世界に大きな影響を与えてきたアニメーターです。彼の作品は多くのファンに愛され、影響を与え続けています。これからもその感性と技術が新たな作品にどのように生かされるのか、目が離せません。

もう一度検索