勝川克志

勝川克志（かつかわ かつし）は、1950年生まれの日本の漫画家、イラストレーターです。岐阜県恵那市出身で、1970年頃から漫画家としての活動を開始しました。

初期には「まんが王」などの雑誌に四コマ漫画を掲載し、1971年からは同人誌『跋折羅』を創刊。1976年に「ヤングコミック」掲載の『わたしのお兄ちゃん』で本格的なデビューを果たしました。

勝川の作品の特徴は、丸みを帯びた描線によるデフォルメされた画風です。その画風は、どこか懐かしさを感じさせ、夢のある物語や昭和30年代頃のノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。漫画作品では、日常の出来事をユーモラスに描いたものや、温かい人間関係を描いたものが多く、読者に安らぎと笑顔を与えてくれます。

代表作には、『まぼちゃん旅行記』があり、この作品は「まぼろしまぼちゃん」というタイトルでテレビアニメ化もされました。また、数多くの児童書の挿絵も担当しており、子供向けの作品でも、その独特の画風が親しまれています。

漫画作品としては、『豆宇宙珍品館』、『椿ちゃんの漫画百面相』、『にこにこ影法師』、『暗闇ライト』、『ぜんまい小僧』、『おらあ庄太だ』、『ひらめきラメちゃん』、『わたしのお兄ちゃん』、『少年幻燈館』、『庄太』、『まんが落語ものがたり事典』などがあります。

児童書挿絵としては、『妖精戦士たち』、『宇宙人のいる教室』、『ぼくの三日坊主日記』、『宿題のない国・緑町3丁目』、『矢田部くんの三日坊主日記』、『スパルタXをさがせ!』、『メトロ・ゴーラウンド』、『正しい魔法のランプのつかいかた』、『あしたがみえるめがね』、『ハッピー・バースデイ！幽霊くん』、『ネーネ。』、『となりの鉄子』、『ぼくのミラクルドラゴンばあちゃん』、『あしたの空子』などがあります。

絵本作品としては、『虹色の街』、『りりこ・ロボ太の冒険飛行』などがあります。

また、豆本作家としても活動しており、『障子戸』、『遥か亜米利加』、『ぜんまい小僧』、『おらあ庄太だ』などの作品を制作しています。

勝川は、2004年から季刊のミニコミ紙『のんき新聞』を発行するなど、精力的に活動を続けています。

過去には、自身のキャラクターが盗用されたとして、テレビアニメ『ドテラマン』の放送中止を求める訴訟を起こしましたが、敗訴しました。

公式サイトやX（旧Twitter）を通じて、自身の作品や情報を発信しており、ファンとの交流も大切にしています。

勝川克志の作品は、その独特の画風と温かいストーリーで、多くの人々に愛され続けています。

もう一度検索