北九州市民球場

北九州市民球場の概要

北九州市民球場は、福岡県北九州市の小倉北区に位置し、三萩野公園内にある野球場です。この球場は北九州市の所有であり、北九州野球株式会社が運営しています。隣接する三萩野球場は実質的な補助グラウンドとして機能しており、主に練習や若手選手の試合に利用されています。福岡ソフトバンクホークスは、この球場を準本拠地として利用し、年間2試合程度の公式戦を開催しています。

歴史

この球場は1958年4月5日に開場し、その初戦では西鉄ライオンズ対阪急ブレーブスの試合が行われました。当初は小倉市営野球場と呼ばれており、1963年に北九州市の発足に伴い、北九州市営小倉野球場に改称されました。その後、長きにわたりライオンズの試合が開催され続けましたが、1978年にライオンズが埼玉に移転するとプロ野球の開催は減少しました。

1988年にはダイエーが福岡に球団を移転することが決まり、北九州市は大規模な改修を行い、1989年からは現在の名称となりました。以降、福岡ダイエーホークス（後の福岡ソフトバンクホークス）が準本拠地として年間約5試合を開催するようになり、2000年代にはホークスの地方球場公式戦が数回に及びました。

球場の運営者は、2005年から北九州野球株式会社に指定管理者として委託されています。これにより、公式戦の誘致が積極的に進められるようになり、公式試合の数も増加しました。特に二軍公式戦も加わり、地域の野球ファンに重宝な存在となっています。

施設概要

北九州市民球場は、収容人数約20,000人で、内野には12,600席、外野に7,400席があります。グラウンド面積は12,320平方メートルで、両翼は92メートル、中堅は119メートルとなっています。また、照明設備は6基完備されています。球場は宣伝看板が取り付けられ、観客が試合を楽しむ環境が整っています。

地点はコンクリート階段席から、近年改修されたベンチシート席へと変化しました。さらに、近年の改修によって、水はけやフェンスの高さの改善も行われています。特に2014年の改修では葉の高さが増加し、観客の安全性が高まりました。

アマチュア・地域活動

北九州市民球場では、野球だけでなく、アマチュア野球の県大会も開催されており、高校野球選手権の県大会が隔年で行われています。また、大学野球やその他の地域のスポーツイベントにも利用されています。さらに、民間団体が主催するイベントも多数行われており、地域に根付いた歴史ある球場として親しまれています。

戦歴とエピソード

この球場は数多くの歴史的な試合を経験しており、特に1966年の日米野球や1981年の原辰徳選手のサヨナラ本塁打など、印象的な瞬間が数多くあります。これらはファンの記憶に深く刻まれている大切な歴史です。

また、試合中のエピソードも豊富で、選手やファンによる盛り上がりが毎季話題を提供しています。地域イベントを通じて、北九州市民球場は今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。

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