北九州市立いのちのたび博物館

北九州市立いのちのたび博物館

北九州市立いのちのたび博物館は、福岡県北九州市八幡東区に位置する公立の博物館であり、正式には「北九州市立自然史・歴史博物館」という名称で知られています。この博物館は、地域の歴史と自然史をテーマにした展示を行っており、訪れる人々に豊かな学びの場を提供しています。

博物館の誕生背景

この博物館は、元々は北九州市内に分かれて存在していた三つの博物館が統合されて誕生しました。具体的には、北九州市立歴史博物館（現・北九州市立文学館）、北九州市立考古博物館（現・北九州市立埋蔵文化財センター）、および北九州市立自然史博物館（旧八幡駅ビル内）の三つの施設が合併し、新たな博物館が構築されたのです。

市の文化施設の整備計画に基づき、20世紀の北九州市が発展する際の産業の歴史も反映した新しい展示空間が整備されました。この博物館は、新日本製鐵八幡製鐵所の跡地に設けられ、2001年には北九州博覧祭の永続施設として開設されました。開館してから、地域の文化と歴史の重要な拠点として機能しています。

正式オープンは2002年11月3日であり、以降も常設展や特別展を通じて多くの来館者を迎えています。

展示内容について

いのちのたび博物館では、自然史と歴史をテーマにした多様な展示が行われています。自然史部門では、恐竜を中心とした多くの生物の化石や復元模型が展示されており、特に「アースモール」はその大規模な展示空間が特徴です。ここでは、スーと呼ばれるティラノサウルスの全身骨格復元が圧巻の迫力で訪れる人々を魅了します。また、かつてスペースワールドで展示されていた月の石も常設展示されており、地域の学術的な資源を活かしています。

歴史部門では「路」をテーマにした展示が行われており、東アジアにおける文物の交流に着目しています。この展示を通じて、歴史の流れや文化の受け継がれ方を学ぶことができ、地域の文化的な貢献についても考える良い機会となっています。

リニューアルと更新

博物館は、2013年に市制50周年及び開館10周年を記念してリニューアルオープンし、その後も2023年にはさらに新しい展示や改修を施し、市制60周年と開館20周年を祝いました。このように、常に進化し続ける博物館として地域社会に貢献している姿勢が評価されています。

利用方法

• - 所在地: 〒805-0071 福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
• - 開館時間: 9時から17時（入館は16時30分まで）
• - 休館日: 年末年始、害虫駆除期間（6月下旬の2週間程度）
• - 入館料: 大人600円、大・高校生360円、小・中学生240円、幼児・障がい者は無料、65歳以上は割引あり。

また、近隣の公共交通機関を利用することで、簡単にアクセスすることができます。JR九州鹿児島本線のスペースワールド駅から徒歩5分、または西鉄バスを利用して「八幡東区役所下」または「中央2丁目」下車後、徒歩で約10分の距離です。車の場合、北九州高速道路の枝光出入口または東田出入口からもアクセス可能で、訪問しやすい立地にあります。

周辺の魅力

周囲には北九州市環境ミュージアムや北九州市科学館（スペースLABO）など、他の文化施設も点在しており、博物館巡りを楽しむことができます。文化と歴史を学ぶ貴重な機会を提供する北九州市立いのちのたび博物館を訪れてみてはいかがでしょうか。

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