北洋大通センター

北洋大通センターの概要

北洋大通センターは、札幌市中央区大通西3丁目にそびえ立つ高層ビルで、2010年3月に完成しました。その後、同年の5月にプレオープンし、9月にグランドオープンを迎えました。このセンターは、北洋銀行の新たな本店としての役割を果たしています。

旧本店ビルの背景

北洋銀行の旧本店ビルは、長年にわたり使用されてきましたが、老朽化が進行していました。このため、1998年に破綻した北海道拓殖銀行の旧本店ビルは「北洋大通ビル」と改名され保存されましたが、こちらもやがて老朽化が進み、2007年に解体されることとなりました。この解体後、北洋銀行は新しい本部ビルの建設を決定し、プロジェクトがスタート。総工費は約180億円で、仮称「札幌ビジネスセンタービル」として設計が進められました。

建設の過程

2008年3月に着工されたこのビルは、2010年までに完成し、同年の5月にはプレオープンを迎えました。7月には、北洋銀行の業務がこちらの新本店ビルに移転してきました。そして、9月23日には本格的なオープンを迎え、地域の新たなランドマークとなりました。2011年1月には、本店営業部も新ビルに移設され、地上の大通支店と統合されました。

施設の特徴

北洋大通センターは、地上19階、地下4階の構造を持ち、最高高さは96メートルです。札幌の大通地区では初の高層ビルとして、近隣地区の賑わいを支える役割を果たします。ビルの敷地面積は4,700m²、総床面積は59,000m²もあります。外観は鉄骨と鉄筋コンクリートで構成されており、窓はダブルスキン構造を採用しています。また、空調システムには自己熱源複熱方式が導入されており、エコに配慮された設計となっています。

商業施設とテナント

北洋大通センター内には、商業施設「大通ビッセ」が展開されており、地下2階から地上4階までのフロアに約30の店舗があります。主なテナントには東京海上日動火災保険や大和証券、札幌銀行協会などが入居しております。特に1階にはスイーツショップや食品店が多く揃い、多くの来訪者に親しまれています。

アクセスと周辺

センターは札幌市営地下鉄の大通駅に直結しており、公共交通機関からのアクセスも良好です。また、周辺には大通公園や札幌市役所など観光スポットも豊富で、地域の中心的存在として機能しています。

旧本店ビルのその後

北洋銀行の旧本店ビルは1976年に竣工し、当時は地下3階建てで北洋銀行の主要な機能を担っていました。移転後は「北洋ビル」と改名され、その後も他のオフィスとして利用されています。2024年には、長年空きテナントだった1階に新たに店舗が入り、賑わいを取り戻しました。

結論

北洋大通センターは、札幌におけるビジネスの中心地として新たに生まれ変わった象徴的なビルです。地域の発展とともに、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

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