北海道信用金庫

北海道信用金庫について

北海道信用金庫（ほっかいどうしんようきんこ）、英語ではHokkaido Shinkin Bankとして知られるこの金融機関は、道内最大の信用金庫です。その本店は北海道の中心都市である札幌市中央区に位置し、2018年の始まりを伴って新たに設立されました。略称は「しんきん北海道」で、多くの利用者に親しまれています。

設立の背景

この信用金庫は、2018年1月1日に道央圏にて札幌信用金庫、小樽信用金庫、北海信用金庫の三つの信用金庫が合併して誕生しました。合併後、預金の総残高はなんと1兆2577億円に達し、これは道内の信用金庫では唯一1兆円を超えるものであり、金融機関全体においても北洋銀行や北海道銀行に次ぐ第3位という立ち位置を確保しています。

新金庫の名称選定には合併を実施した3つの金庫の協議が反映されており、道央圏の中心的存在となることを目指すという理念に基づいています。名称は「北海道信用金庫」とし、その略称は「しんきん北海道」と定められました。また、統一金融機関コード及び法人番号は、以前の札幌信用金庫から引き継がれています。

営業区域と役割

北海道信用金庫は札幌市内及びその周辺地域において、広範な金融サービスを提供しています。市が発行している広報誌「広報さっぽろ」への広告出稿や、札幌市から収入の収納代理を委託されているなど、地域貢献にも取り組んでいるのが特徴です。また、石狩市や新篠津村からも指定金融機関としての役割を担うなど、地域経済の発展にも寄与しています。

合併後の本店は、2016年に新築された札幌信用金庫の本店が利用されています。また、小樽信用金庫と北海信用金庫の本店には事業本部が設置されており、組織の統合を進めています。経営面では、札幌信用金庫時代の吉本淳一会長が代表理事会長に、前田繁利が理事長に就任し、他の信金からも重要な役職者が選出されました。

合併とその後

合併当初、88の支店と出張所はそのまま営業を続けましたが、近隣店舗との統合を進める方針が取られています。合併から3年以内には7店舗を統合する計画も発表されました。合併認可の発表は2017年12月18日で、スムーズな統合が期待されています。

過去には、札幌信用金庫および北海信用金庫が室蘭信用金庫と合同で「コンサドーレ札幌・しんきん応援団」を結成し、地元スポーツを応援する定期預金を発売した経緯があります。このような地域密着型の活動は、信用金庫の重要な使命の一環となっています。

沿革

北海道信用金庫の歴史は、1921年に設立された有限責任山鼻信用組合に遡ります。その後、何度かの名称変更や合併を経て、1978年に札幌信用金庫として再スタートを切るに至りました。2003年には石狩中央信用金庫との合併もあり、長い運営の中で多くの変革を遂げています。

現在のサービス

現在、北海道信用金庫は多様な金融サービスを提供しており、その中にはスポーツ振興くじ（toto）の当選券払い戻しのサービスも含まれています。具体的には本店営業部や主要支店で取り扱いを行っています。これにより、地域住民にとって身近な存在としての役割を果たしています。

このように、北海道信用金庫は地域経済を支える重要な金融機関であり、その活動は地域社会に深く根ざしたものです。今後もさらなるサービスの向上と地域貢献に期待が寄せられています。

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