北陸学院小学校

石川県金沢市三小牛町に所在する私立小学校が、北陸学院小学校（ほくりくがくいんしょうがっこう）です。緑豊かな環境の中で、キリスト教精神に基づいた教育を実践しています。

本校の大きな特徴の一つは、各学年の児童数が15名程度という少人数制を採用している点にあります。これにより、児童一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな指導が可能となっています。卒業生の進路としては、およそ半数の児童が同じ学校法人である北陸学院中学校へ進学する傾向が見られます。

北陸学院小学校の歴史は古く、その起源は1885年（明治18年）に遡ります。この年、アメリカから来た宣教師メリー・K・ヘッセル氏によって金沢女学校が設立されました。翌1886年（明治19年）には、ヘッセル氏とフランシナ・E・ポートル氏によって英和幼稚園とともに英和小学校が開設されました。これが、現在の北陸学院小学校のルーツと言えるでしょう。設立当初は異なる場所にありましたが、1889年（明治22年）には金沢区下本多町へ移転しています。しかし、1903年（明治36年）に文部省令の変更があったことにより、英和小学校は一時閉校を余儀なくされました。

その後、長い時を経て、1961年（昭和36年）に北陸学院幼稚園と共に金沢市飛梅町で北陸学院小学校として再び開校しました。1963年（昭和38年）には柿木畠へ、そして1968年（昭和43年）には現在の所在地である金沢市三小牛町へと移転し、現在に至っています。校舎については、2017年（平成29年）に新校舎が竣工しています。

教育の理念としては、創立以来受け継がれてきたキリスト教による「心の教育」を核としています。これを通して、他者を思いやる心や感謝の気持ちなど、豊かな人間性を育むことを目指しています。また、小学校で学ぶべき基礎学力の定着にも力を入れ、確かな学力と豊かな心を兼ね備えた児童の育成に努めています。

学校生活における特色として、制服のデザインが挙げられます。男子児童の制服は、金沢市内の他の多くの小学校で採用されている標準服とほぼ同じスタイルです。一方、女子児童の吊りスカートは水色を指定しています。金沢市内の多くの小学校で女子の吊りスカートに紺色が用いられているのと比較すると、 distinctive なカラーと言えるでしょう。

また、児童の多様な興味や才能を伸ばす機会として、放課後に特別クラブ活動を実施しています。これは週に1回、希望者が参加する形式で、夏休み期間中には集中的な特別練習が行われることもあります。現在、以下の3つのクラブがあります。

ハンドベルクラブ
4年生以上の児童が加入できます。毎年、クリスマスシーズンには、白いガウンを着用して、刑務所や特別支援学校、幼稚園など、様々な施設を訪問し、ハンドベルの美しい音色を届けています。12月末に金沢大和百貨店香林坊店のアトリオステージ（市民広場）で行われるクリスマスコンサートは、毎年の恒例行事となっています。

サッカークラブ
3年生以上の男子児童と、5年生以上の女子児童が入部できます。運動を通して心身を鍛え、仲間と協力することの大切さを学びます。毎年夏には、滋賀県にある姉妹校、近江兄弟社小学校との交流合宿に参加し、親睦を深めています。

* 伝承文化クラブ
3年生以上の児童が参加し、日本の伝統文化に親しむクラブです。三味線や太鼓といった代表的な和楽器に加え、石川県にゆかりのあるささらやこきりこなどの楽器演奏にも取り組みます。また、日本の童謡や民謡なども歌い継いでいます。学校内での発表だけでなく、金沢市民芸術村など、学校外の会場で大勢の聴衆の前で演奏や歌声を披露する機会が年に数回設けられています。

本校への交通アクセスは、金沢駅から北陸鉄道バスの「北陸学院大学行き」に乗車し、「北陸学院大学」バス停で下車するのが便利です。

著名な卒業生としては、タレントとして活躍されているさがゆりこ氏が本校の出身です。

もう一度検索