医学書院

医学書院について

医学書院（いがくしょいん）は、日本を代表する医学系出版社であり、1944年に設立されました。当初は日本医学雑誌株式会社としてスタートした後、1950年に株式会社医学書院へと改称。現在もその名で多くの医学関連の書籍や雑誌を発行しています。ビジネスの本拠地は東京都文京区にあり、2019年5月に春日通り沿いの新たな社屋へと移転しました。医学書院は、学術出版界の中でも最大手の一角を占めています。

主な出版物

書籍

医学書院は医学生や看護学生向けの教材を幅広く取り扱っており、中でも「標準」シリーズは基礎から臨床にわたるほとんどの分野をカバーしており、定期的に改訂されています。このシリーズは多くの医学部生に支持されています。また、看護学生用の「系統看護学講座」も広く利用されており、全国の看護学校で非常に高いシェアを誇っています。さらに、准看護師向けの「新看護学」シリーズは、競合書に引けを取らない採用率を達成しています。このように、医学書院は医学および看護の専門教育の場において欠かせない存在となっています。

医学書院の年鑑書としては「今日の治療指針」があり、発売以来50年間もの間安定した需要が続いています。この他、医学大辞典や治療薬マニュアルも人気で、競合書とも好勝負を繰り広げています。著名な受賞歴としては、川口有美子の『シリーズケアをひらく 逝かない身体 ― ALS的日常を生きる』が第41回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したことがあります。また、「シリーズケアをひらく」には、他にも重要な賞を受賞した作品が多く含まれています。

電子出版

医学書院は電子書籍の分野にも早くから取り組んでおり、総合診療ガイド「今日の診療（DVD-ROM）」は1991年より毎年発行されています。この他には看護界向けの電子辞書や医師向けの製品が多くあり、特に看護医学電子辞書は大ヒットとなりました。電子テキストシリーズや雑誌の電子配信サービスも多数展開しており、効率的な情報提供を行っています。

雑誌

医学書院は特に医学や看護の領域に関する専門誌を数多く発行しています。生体の科学や公衆衛生、臨床外科など様々な専門分野にわたる雑誌があります。これらは毎月もしくは偶数月に発行され、多くの医療従事者に読み継がれています。

まとめ

医学書院は、医療に関する教育と専門的な知識を若い世代に届ける重要な役割を果たしています。彼らの継続的な努力により、医学生や看護学生を全方位からサポートする出版活動を展開しており、医療界における信頼性の高い情報源としての地位を確立しています。

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