十三機兵防衛圏

十三機兵防衛圏とは

『十三機兵防衛圏』(英語: 13 Sentinels: Aegis Rim) は、ゲーム開発会社ヴァニラウェアが手掛け、アトラスからリリースされた人気のゲームです。2019年11月28日にPlayStation 4|PlayStation_4版が、2022年4月14日にはNintendo Switch版が発売されました。本作は1980年代の架空の日本を背景に、運命に抗う13人の少年少女たちの物語を描いたドラマチックアドベンチャーゲームです。

ゲームの概要

プレイヤーは、各キャラクターが搭乗する巨大ロボット「機兵」を操作し、敵と戦うシミュレーションバトルを行います。また、日常生活の中で起こる異変を探求するアドベンチャーパートも存在し、物語は多層的に展開されます。

バージョンと特典

本作には、いくつかの異なるバージョンが存在します。発売当初、2019年3月14日には「十三機兵防衛圏 プロローグ」となる体験版が同時期にリリースされました。このプロローグ版にはプレイできる冒頭3時間が含まれていましたが、セーブデータの本編への移行はできませんでした。この他にも、アートブックやサウンドトラックが同梱されたパッケージ版も登場し、ファンからの人気を集めています。

ゲームシステム

『十三機兵防衛圏』は、アドベンチャーパート、シミュレーションバトルパート、そしてアーカイブパートの三つの構成要素から成り立っています。

アドベンチャーパート: 追想編

このパートでは、横スクロールの画面を通じて、ストーリーの核心に迫る体験ができます。1945年、1985年、2025年、2065年、2105年といった五つの異なる時代で、プレイヤーは主人公の一人として冒険します。特に「クラウドシンク」と呼ばれるシステムが特徴で、キャラクター同士の対話を通じて情報を収集することで、物語が展開していきます。人間関係やエピソードが絡むことで、ストーリーはさらに深みを増します。

シミュレーションバトルパート: 崩壊編

「崩壊編」では、プレイヤーが搭乗する機兵を駆使して敵と戦います。4種類の機兵が存在し、それぞれ近接型、遠距離型、万能型、飛行型の特性を持っています。怪獣の攻撃から「ターミナル」と呼ばれる拠点を守ることが目的で、戦闘の展開や選択によってクリア条件が変わってきます。

アーカイブパート: 究明編

このパートでは、ゲーム内のキャラクターや用語、アイテムなどの詳細な設定が見られます。物語の進行とともに新たな情報がアンロックされ、それによってさらなるストーリー解放の鍵が得られます。

登場人物

本作には多くの魅力的なキャラクターが登場します。たとえば、鞍部十郎や冬坂五百里、網口愁など、彼らはそれぞれ独自の物語と背景を持つ主人公です。彼らの絆、恋愛関係、友情が物語の進行に大きな影響を与えます。

開発背景

『十三機兵防衛圏』は、ヴァニラウェアの創業者である神谷盛治がディレクターを務め、キャラクターデザインには平井有紀子と木田恵美可が関与しています。開発は長い時間をかけて行われたものの、ゲームのテーマや世界観は当初から大きく変わることはありませんでした。特に1980年代へのオマージュが随所に散りばめられており、プレイヤーはその雰囲気を楽しむことができます。

結論

『十三機兵防衛圏』は、深い物語性と新たなゲームシステムを搭載した傑作です。多様なキャラクターとの人間関係や、戦略的なバトルを楽しむことができるこの作品は、多くのプレイヤーに愛され続けています。様々なバージョンや特典が用意されているため、自分に合った形でゲームを楽しむことができるでしょう。

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