十和田地域広域事務組合

十和田地域広域事務組合：地域住民の暮らしを支える組織

十和田地域広域事務組合は、青森県十和田市、おいらせ町、五戸町、六戸町、そして新郷村という1市3町1村によって構成される一部事務組合です。複数の自治体が共同で事務を処理することで、効率的な行政運営と地域住民へのサービス向上を目指しています。

組合が担う主な業務

この組合は、地域住民の生活に直結する多岐にわたる業務を担っています。主な業務内容としては、以下のものが挙げられます。

消防業務: 消防団に関する事務を除く、消防に関するあらゆる業務を管轄しています。これは、地域住民の生命と財産を守る上で極めて重要な役割です。
廃棄物処理: 一般廃棄物処理施設の整備・管理運営、一般廃棄物の収集・運搬・処理、そして一般廃棄物処理業の許可といった、環境保全に不可欠な業務を担っています。
学校給食: 地域の学校給食に関する事務も取り扱っており、子どもたちの健やかな成長を支える重要な役割を担っています。
火葬場運営: 十和田地域広域斎苑の設置と管理運営を行い、地域住民の葬儀に関するニーズに対応しています。
その他: 液化石油ガス設備工事の届出受理など、その他様々な行政事務を効率的に処理しています。

組合の沿革：発展の歴史

十和田地域広域事務組合は、1972年（昭和47年）9月1日に十和田地区消防事務組合として発足しました。当初は十和田市、十和田湖町、六戸町の3自治体で構成されていました。その後、1998年（平成10年）4月1日に十和田地域広域事務組合と名称変更し、学校給食に関する事務の共同処理を開始するなど、業務範囲を拡大していきました。

2000年（平成12年）には十和田地区清掃事務組合が解散し、その事務を継承。清掃事務と火葬事務の共同処理を開始しました。その後、自治体合併などを経て、現在の1市3町1村の構成となりました。2005年（平成17年）1月1日には十和田市と十和田湖町が合併し、十和田市が組合に加入。2006年（平成18年）3月1日には下田町と百石町が合併してできたおいらせ町が加入するなど、組織は変遷を経て現在に至っています。

組織と人員

2018年（平成30年）4月1日時点の職員数は合計172名で、一般行政職14名、消防職158名で構成されています。消防職の割合が高いことから、消防業務が組合の主要な業務であることが分かります。

十和田地域広域事務組合消防本部

十和田地域広域事務組合消防本部は、十和田市と六戸町を管轄区域とする消防部局です。消防長（消防監）、消防次長（消防司令長）を筆頭に、庶務課、通報指令課、予防課、警防課、そして十和田消防署、十和田湖消防署（湖畔出張所を含む）、六戸消防署から成り立っています。各署は、それぞれの地域特性を踏まえ、迅速かつ的確な消防活動を行っています。

参考文献

青森県の一部事務組合 平成27年7月1日現在
十和田地域広域事務組合人事行政の運営等の状況（平成30年12月）
全国消防便覧
国土地理院 全国都道府県市区町村別面積調
十和田地域広域事務組合消防本部 平成29年度版消防年報

この組合は、地域住民の安全と安心を守る上で重要な役割を担っています。今後も、効率的な行政運営と質の高いサービス提供を通じて、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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