千早口駅

千早口駅：南海高野線の静かな駅

大正4年'>[大阪府]]河内長野市に位置する南海電気鉄道高野線の千早口駅(NK72)は、1915年]3月11日、高野登山鉄道の[[三日市町駅～橋本駅間の延伸と同時に開業しました。山間のトンネルに挟まれた、古くからの駅舎が特徴です。駅名の「千早口」から、千早赤阪村への玄関口を想像しがちですが、実際には村の中心部までは8km以上離れており、公共交通機関でのアクセスは不便です。

歴史と変遷

千早口駅は、開業以来、幾度かの会社合併や路線譲渡を経て、南海電気鉄道の駅として現在に至ります。

大正4年'>[1915年]：高野登山鉄道の駅として開業
大正11年'>[1922年]：南海鉄道に合併
昭和19年'>[1944年]：近畿日本鉄道に合併
昭和22年'>[1947年]：南海電気鉄道に路線譲渡
昭和58年'>[1983年]：御幸辻駅間複線化に伴い、駅舎・ホームが移転
昭和59年'>[1984年]：三日市町駅～千早口駅間が複線化
* [2012年]：駅ナンバリング導入

1983年の複線化工事は、駅の構造を大きく変えました。以前は島式ホーム1面2線で、駅舎とは構内踏切で繋がれていました。また、安全側線も存在していましたが、現在の相対式2面2線のホーム、地下道でのホーム連絡、駅舎の位置へと改変されました。線路の曲線も修正され、駅周辺は直線化されました。

駅構造と利用状況

現在の千早口駅は、相対式2面2線のホームを持つ地平駅で、ホーム有効長は8両分です。駅舎は難波方面行ホームの高野山寄りに位置し、高野山方面行ホームへは地下道を通って移動します。ホームの柵は青色に塗装されています。無人駅であり、河内長野駅から遠隔管理されています。

日中の電車の停車本数は1時間あたり2～3本で、急行と快速急行が運行されます。ただし、快速急行は千早口駅を通過するため、停車本数は変動します。

2019年の1日平均乗降人員は216人、2023年には187人と推移しており、南海電鉄全100駅の中でも利用客数の少ない駅の1つです。

駅周辺

千早口駅周辺は、昔ながらの落ち着いた集落が広がっています。駅前に商店がいくつかあり、生活に必要なものは比較的近隣で揃います。かつては、南海電鉄が経営する千早口南海フィールドアスレチックがありましたが、1996年に閉園しています。

駅周辺には、天見簡易郵便局、国道371号、石仏バイパス、南河内グリーンロード、天見公民館、地蔵寺、松明屋などの施設があります。

アクセスと周辺情報

駅名に「千早口」とありますが、千早赤阪村の千早地区や金剛山登山口までは距離があり、バスでのアクセスが必要になります。最寄りのバス停は駅からは離れており、千早赤阪村方面への移動には、河内長野駅から南海バスを利用するのが便利です。

隣の駅

千早口駅は、歴史を感じさせる静かな駅です。周辺の自然や、昔ながらの集落の雰囲気を味わいたい方におすすめです。ただし、アクセス面では考慮が必要になります。

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