千葉絢子

千葉 絢子（ちば じゅんこ）

1978年7月24日生まれ。岩手県西磐井郡平泉町に生まれ育った日本の政治家であり、かつては岩手県内の放送局でアナウンサーとして活躍した経歴を持つ。

生い立ちとアナウンサー時代

岩手県立一関第一高等学校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科で学び、卒業。大学での学びを通じて、政治や社会に対する関心を深めたと推測される。卒業後、2001年に地元である岩手県の民放テレビ局、岩手めんこいテレビに入社。

入社してわずか半年後という異例の早さで、同局の夕方の看板ニュース番組『mitスーパーニュース』のキャスターに抜擢される。これにより、県内の視聴者に広く認知される存在となった。その活躍は地元にとどまらず、全国ネットの番組でも認められるようになる。2003年には、当時フジテレビ系列で放送されていた昼のニュース番組『FNNスピーク』において、夏期休暇中だった高木広子アナウンサーの代役を務めた。さらに翌2004年には、夜の報道番組『ニュースJAPAN』でも滝川クリステル氏の代理キャスターを務めるなど、重要なポジションを任される機会を得た。

プライベートでは、岩手めんこいテレビ入社後の1年後輩にあたる営業職の男性と結婚し、三人の子供を授かっている。子育てと仕事の両立にも積極的に取り組み、光文社が発行する雑誌『VERY』2012年4月号に掲載された連載企画「家族のコトバ」では、東日本大震災を経験した家族の絆や当時の思いについて率直に語り、大きな反響を呼んだ。同年には再び産前産後休業を取得し、2013年4月に職場へと復帰している。

長年にわたり岩手めんこいテレビのアナウンサーとして活躍し、2012年に坂口奈央アナウンサーが退社して以降は、高橋裕二アナウンサーと共に同局のベテランとして番組を牽引した。アナウンサーとしてのキャリアにおいて、2015年3月には大きな栄誉を手にする。系列局のアナウンサーを表彰する「第31回FNSアナウンス大賞」において、その年の最も優れたアナウンサーに贈られる最高位である大賞を受賞した。しかし、キャリアの絶頂期とも言えるこの受賞の直後、同年3月末をもって岩手めんこいテレビを退社するという道を選んだ。

政治家への転身

岩手めんこいテレビを退社した後、2015年4月からはフリーランスのアナウンサーとして活動を開始した。エフエム岩手など、県内のラジオ局を中心にレギュラー番組を担当したが、その活動はわずか2ヶ月間であった。同年5月末には、全ての担当番組を降板するという異例の展開を見せた。

この abrupt な活動の変化は、新たな挑戦への準備だった。同年9月6日に投票が実施される岩手県議会議員選挙に、盛岡選挙区から立候補することを表明したのである。この選挙では、特定の政党には属さず、いわて県民クラブの支援を受けて無所属で出馬。長年のアナウンサーとしての知名度と親しみやすいキャラクターを活かし、激戦となった盛岡選挙区において、見事にトップ当選を果たし、岩手県議会議員としての第一歩を踏み出した。

県議会議員として4年間の任期を務めた後、2019年の県議会議員選挙に、いわて県民クラブの公認候補として立候補し、再び当選。これにより、二期目の県議会議員として活動を続けることとなった。

二期目の任期途中である2022年12月15日、岩手県議会議員を辞職した。これは、翌2023年秋に予定されていた岩手県知事選挙への立候補を視野に入れた動きであり、翌12月16日には正式に出馬を表明。県政の刷新を訴え、県民からの幅広い支持獲得を目指したが、同年9月に行われた知事選挙では、現職の達増拓也氏に惜しくも敗れる結果となった。

主な出演番組

岩手めんこいテレビ時代

『mitスーパーニュース』（キャスター）
『⑧キュン』（司会）

フリーアナウンサー時代

『Posh!』（エフエム岩手、2015年4月6日 - 5月18日）
『⑧キュン』（岩手めんこいテレビ） - ナレーション
* 『わいわいトーク〜じゅんこの部屋〜』（わいわいネット）

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