博多一幸舎

博多一幸舎（はかたいっこうしゃ）について

博多一幸舎は、福岡市博多区に本店を構えるラーメンチェーンで、主に豚骨ラーメンを専門としています。2004年に福岡の中央区大名で創業され、以来、全国の主要都市だけでなく、海外にも展開を広げています。2020年1月時点で国内に15店舗、また9か国にわたり48店舗を抱えており、多くの人々に愛されています。運営は株式会社ウインズジャパンが行っています。

創業からの軌跡

博多一幸舎は、入沢元、吉村幸助、入沢功の三名によって設立されました。彼らの経営理念は、「ひとつでも多くの幸せを関係者全員に与えられる空間を作る」というもので、店名にもその思いが込められています。創業当初から、豚骨と魚介を合わせたまろやかな泡立ちのある白いスープが特徴とされています。このスープは、豚の頭や背骨、丸骨といった複数の部位を使用して調理されており、特に風味豊かです。

また、使用される麺は製麺屋慶史から取り寄せた特注の細麺で、通常よりも幅が広いのが特長です。チャーシューには、肩ロースを使用し、ラーメンとの相性が考慮されています。博多一幸舎は、そのスープの独自性や質の高い食材選びによって多くの支持を得ており、2005年にはキャナルシティ博多に出店し、チェーン展開を開始しました。

国内外への展開

2006年には京都に初めての福岡県外店舗をオープンし、2007年には経営会社である株式会社ウインズジャパンが設立されました。その後、2011年には海外への進出にも成功し、インドネシアのジャカルタに店舗を開設しました。これを皮切りに、博多一幸舎は国際的に展開を続け、様々な国でラーメンを提供しています。

さらに、2014年には日清食品から「有名店シリーズ」として同店のカップラーメンが発売され、全国で販売されるなど、店舗以外でもその名は広まっていきました。

自家製麺の取り組み

2008年からは、自家製麺の製作を始め、製麺屋慶史として本格的に自家製麺を使用するようになりましたが、2010年にはその事業が分社化され、株式会社帝國カンパニーが製麺業務を受け継ぎました。帝國カンパニーは、後に慶史株式会社へ社名変更し、現在も高品質な麺の提供を行っています。また、同年にはつけ麺専門店博多元助を開店し、独自のつけ麺提供システムを開発しました。

モデル店舗の設立

2018年には博多本店の全面改装が行われ、世界各国の展開するチェーン店舗のモデルとなるような総本店がオープンしました。このように、博多一幸舎は常に革新を追求し、国内外の多くのラーメンファンから愛され続ける店舗であり続けています。彼らのラーメンは、単なる食事を超え、訪れる人々に幸せを提供する場所となっています。

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