友達を探す

「友達を探す」（英語: Find My Friends）は、Appleが開発し提供していたiOSデバイス向けのアプリケーションでした。このアプリは、ユーザーが友人や家族の位置情報を共有し、お互いの居場所を把握することを可能にする機能を持っていました。

リリースと歴史

「友達を探す」は、2011年10月4日のAppleの基調講演イベント「Let's Talk iPhone」で発表され、iOS 5のリリースとほぼ同時に公開されました。当初はiOSに組み込まれておらず、App Storeを通じてダウンロードする必要がありました。2012年3月7日には、バージョン1.1へのアップデートが行われ、バグ修正と第3世代iPadのRetinaディスプレイ対応が施されました。

その後、iOS 9からはOSに標準搭載されましたが、2019年のWWDC（世界開発者会議）で「iPhoneを探す」と統合され、新たな「探す」アプリの一部となりました。この統合により、「友達を探す」アプリはサポートを終了し、その機能は「探す」アプリに引き継がれました。

機能詳細

「友達を探す」の主な機能は、ユーザー同士が互いの位置情報を共有し、マップ上で確認することでした。この機能を利用するためには、位置情報サービスをオンにしたiOSデバイスが必要でした。ユーザーは、位置情報を共有する相手を選ぶことができ、共有を許可した相手の位置情報を確認することができました。位置情報は、iOSデバイスに搭載されたGPS機能を利用して測定され、ユーザーが他のユーザーの位置情報をリクエストすると、通知センターに表示される仕組みでした。

この機能は、プライバシー設定を尊重し、いつでもオンオフを切り替えることが可能でした。また、他の多くのiOSアプリケーションと同様に、位置情報サービスを利用しており、ペアレンタルコントロールも可能でした。「友達を探す」は、地図アプリや連絡先アプリなどの他のiOSアプリケーションと連携し、より便利に利用できるようになっていました。

対応デバイス

「友達を探す」は、iPhone、iPod touch、iPadなどのiOSデバイスに対応していました。

関連技術とサービス

「友達を探す」は、位置情報サービスとiCloudの機能を活用していました。位置情報サービスは、デバイスの位置を特定し、iCloudはデータの同期とバックアップを可能にしました。このサービスは、Googleが提供する位置情報共有サービス「Google Latitude」と類似した機能を持っていました。また、「友達を探す」の機能は、その後「探す」アプリに引き継がれ、「iPhoneを探す」機能と統合されました。

脚注

iPhoneを探す: 紛失したiPhoneを追跡するAppleの機能。
探す: iOS 13、iPadOS 13、macOS Catalina以降で利用可能なデバイス追跡機能。
iOS: Appleが開発したモバイルオペレーティングシステム。
iCloud: Appleのクラウドストレージサービス。
Google Latitude: Googleが提供していた位置情報共有サービス。

外部リンク

友達を探す: 概要 - Apple サポート
* iCloud 探す −iCloud

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