古市尊

古市 尊（ふるいち たける）

古市尊は、2002年6月15日生まれで、香川県丸亀市からプロ野球の世界に礎を築いてきた捕手です。現在は埼玉西武ライオンズに所属しており、右投右打のスタイルでプレーしています。

経歴

学生時代

彼の野球キャリアは6歳のとき、綾歌少年野球クラブでの活動から始まりました。その後、丸亀市立綾歌中学校に通いながらリトルリーグシニアチームでプレーしました。香川県立高松南高等学校に進学し、1年生時は外野手としてチームに貢献しましたが、2年生からはキャッチャーに転向しました。2020年の夏には代替地方大会で1番打者として活躍し、プロ野球ドラフト指名候補として注目を浴びるようになりました。

彼はプロ志望届を提出しましたが、指名されることはありませんでした。しかし、この経験は古市にとってプロ入りの意欲を一層強める結果につながりました。2020年10月31日に行われた四国アイランドリーグplusの合同トライアウトで合格し、徳島インディゴソックスから指名を受けてプロの世界に足を踏み入れます。

徳島時代

徳島インディゴソックスに入団後、古市は強肩で知られていましたが、他の技術面には課題が残っていました。チームの監督である吉田篤史は、古市の成長とチームの勝利のバランスを考慮し、適切な起用法を模索しました。2021年シーズンは41試合に出場し、打率.231および出塁率.344という成績を残しました。特に捕手としてはリーグ最高の盗塁阻止率.571を誇り、その実力を証明しました。古市は徳島での期間中、コーチやチームメイトから多くの技術を学びました。

2021年10月のドラフト会議で埼玉西武ライオンズから育成選手ドラフト1位指名を受け、感慨深い瞬間を迎えました。香川県立高松南高等学校出身者としては初めての指名となり、期待が高まりました。彼は2022年、支度金と年俸に合意し、西武から新たなスタートを切ることになります。

西武時代

2022年シーズンでは二軍で15試合に出場しましたが、結果は厳しかったものの体力と経験を培いました。2023年4月14日に支配下登録され、プロとしての新たな挑戦が始まります。同年のシーズンで彼は1軍で29試合に出場し、成長を見せました。特に注目を浴びたのは、福岡ソフトバンクホークスとの試合においての印象的な出来事で、延長12回においてサヨナラ捕逸を記録しました。この試合はNPBの歴史に残る瞬間となり、古市の名前がさらに広まりました。

選手としての特徴

古市はその捕手としての才能だけでなく、二塁送球のスピードにも特筆すべき記録があります。彼の最高タイムは1秒73に達し、確かなプレーで注目される選手としての地位を築いています。

まとめ

古市尊は、自身の努力と情熱により、独立リーグを経て夢を果たし、プロ野球選手として埼玉西武ライオンズに所属しています。彼の成長はこれからも多くのファンや関係者の期待を集めることでしょう。これからのプレーにも目が離せません。

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